こんにちは。FP相談ねっと認定FP・国際金融ストラテジスト、野原(のはら)です。
このブログは、毎月第4水曜日にお届けしているclubhouseのテーマに連動した内容となっております。詳しくは当日のclubhouseトークルームをご視聴ください。
☑ 企業型DCのしくみ
☑ 企業型DCのメリット
☑ 企業型DCから学べること
▼過去の配信テーマはこちら ※画像をクリックすると「音源」が視聴できます
2022.5.25「リバランス」
2022.4.27「円安」
2022.3.23「インフレ」
2022.2.23「アメリカ利上げ」
2022.1.26「FOMC直前スペシャル」
日に日に募る疑問
私はいままで学んできた金融知識・FP知識に加え、この5年間ほどは特に、とある師匠の影響もあり、経済への学びを深めてきました。
その結果、徐々に「投資」に対しての考えが変わっていきました。ここでいう投資とは「資産運用」「資産形成」という意味合いでとらえてください。
以前は、「投資=社会貢献」として捉えていた時期もありましたが、これだと誇大表現になるのではないかと思い、だったら「投資=経済成長の果実を得る」ならよりリアルなイメージができると考えていました。
しかしながら、別に投資をしなくても経済成長の果実を得ることはできます。そして行き着いた答えがこちらです。
投資=支出の回収
投資が「支出の回収」である理由とは?
我々は、現代社会を学ぶ際にこう教わったはずです。納付した社会保険料や税金によって、国家の財政運営がなされていると。
ところが、現実は違います。
ちょうどこれから提出期限がくる、社会保険料を決定するための「算定基礎届」。
よくよく考えてみてください。新しい社会保険料はすでに年度が始まった中途半端な時期に決まります。
では、税金はどうでしょう?
源泉徴収されている部分はあるものの、確定するのは、年末調整や確定申告などのように、年度内に遅れて決まります。
おかしい・・・通常、国家予算は前年の夏くらいから動きが出始めて年度内に成立、翌年の5月末くらいまでには補正予算が決まります。
つまり、社会保険料や税金の納付時期よりももっと前に、すでに予算や税源が動いているわけです。
では我々が納付した社会保険料や税金は、その年度の国家運営の財源になっているといえるのでしょうか?
我々の納付する金額が確定していないのに、予算を組めるのでしょうか?
常に支出が先(スペンディング・ファースト)
これを踏まえると、我々の経済の全体像が、どうやら今まで習ってきたことと異なるのではないか?という疑問が湧いてくるでしょう。
つまり、国家運営のための財源は、そもそも過去に蓄積されてきた財源はあるものの、我々の納付額が直接的な財源ではないということです。
家計を中心にみて、順序だてて解説するとこうなります。
❶ 政府が国債を発行する(政府債務の増加)、研究開発・公共工事などで支出する
❷ 民間企業が研究開発・設備投資・人材投資などで支出する
❸ 家計が公的部門や民間企業に労働力・スキル・時間を提供(支出)する
❹ 家計が賃金として支出分を回収する
❺ 家計が消費することで民間の売上が上がる
そして最終的には、日本という共同体のリソースを活用させてもらったお礼として、社会保険料や税金を納付する。
これが我々の経済(国・企業・家計)のしくみです。
投資とは「支出の回収」である
このように、我々にとっての支出と回収がうまく循環すると、企業が儲かりやすくなります。その企業が上場企業であれば、株価上昇につながるわけです。
経済規模を表すGDP(経済成長率)が2期連続上昇することが「経済成長している」ということになりますが、このように好調な時は、株価が上昇することで保有資産が増加し、売上や利益、我々の収入も上がる可能性が高くなります。
そうなると、保有資産増加によって支出分の回収がより進むかわりに、納付する社会保険料や税金が上がる可能性がでてきます。
つまり、我々が支出した分を回収する方法は、わかりやすくインパクトの大きいものをピックアップすると「給与を受取る」「投資による資産増加」であることがわかります。
つまり投資とは、「支出の回収」のひとつであるといえるでしょう。
投資家が儲かるしくみが「投資」
これを踏まえて、投資(資産運用)について考えてみましょう。わかりやすくするため、ここでは株式投資に限定しましょう。
株式投資といっても、直接的には個別株式への投資もあれば、積立投資などでよく活用される投資信託(投信)のように、間接的な株式投資もありますが、どちらにしても投資家に利益などが還元されるしくみになっています。
そして次の図は、一般的に大企業と呼ばれる会社の株主が、1997年からいかに還元されてきたかを表しています。
細かい数字がなくとも、パッと見だけで、配当金と経常利益が大きく上昇しているのがわかります。哀しいことに、我々の人件費は若干マイナスですよ。
株主であることが、一般的な労働者に比べると、優位な立場にあるのではないかということをわかっていただけるでしょう。
「企業型DC」は手っ取り早く支出を回収できる
このように長期間にわたって、間接的でも構いませんので、投信などを活用して投資し続けることにはメリットがあります。
主に中小企業の経営者や従業員の皆さまにとって、おそらくこのしくみを最も活用しやすいのが、企業型DC(企業型確定拠出年金、401k)です。
ということで、FP相談ねっとメンバーのFPがお届けするClubhouse
今回のテーマは、
企業型DC(企業型確定拠出年金、401k)
今年の夏は【 企業型DC 】がアツい!
いよいよ「算定基礎届」の提出が始まります。社会保険料の納付額や保険給付額に影響を与える「標準報酬月額」を決めるためのもので、7/11(月)が提出期限のようです。
ちょうど良い機会ですので、今回は我々の社会保険料と密接な企業型DCをテーマにお届けします。ちょっとした最新の小ネタもご紹介予定です。
テーマ:企業型DC(企業型確定拠出年金、401k)
「資産運用のギモン・質問に何でもお答えします!」
普段、疑問に思っていることや不安なことで、なかなか気軽に聞ける人がまわりにいない!という方のために、ざっくばらんな質疑応答・雑談形式のトークセッションを、約10分×2本くらいの時間配分で配信します。
日時
6/22(水)22:00~22:30(最長23:00)
お金について学べる Clubhouse 「 FP相談ねっとの人生とお金のトークルーム」は、毎週水曜日、夜22:00から30分。
モデレーターを担当するFPは、週替わりで変わります。
テーマは生活に関わるお金の話しや年金から保険や投資まで幅広いです。興味ある回に是非お立ち寄りください!
ただ聞くだけでインプットするもよし、もちろんトークに参加してもOKです!
寝る前に少し時間を作って、お金について考えてみませんか?
ゲストスピーカー
Coming Soon!
メインスピーカー
高野 具子(たかの ともこ)FP
My Money Coach代表
ウェディングから保険そしてFPへと人生の節目・保険・お金のプランニングに従事。保険ショップ時代に延べ1,000件の顧客をコンサルティング。
優秀コンサルタント賞受賞後、店長に抜擢。保険だけに留まらず、より広い視野で金融アドバイスをするために、保険や特定の金融商品を販売しないFPとして独立開業。
『週刊朝日』などに取材される人気FPとしてアラフォー世代の働く女性を支援。特に自身の経験に基いたコンサルティングは「何でも相談でき安心できる」と定評あり。
野原 亮(のはら りょう)FP
確定拠出年金創造機構 代表
現東証1部上場の証券会社に入社後、個人営業、株式ディーラーとして従事。
「1時間でわかるiDeCo~50代から始める安心投資」(技術評論社)、「貯金がなくても資産を増やせる0円投資」(日本実業出版社)。
中小企業への企業型確定拠出年金(企業型DC)制度の導入を中心に、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)の普及にも努めている。
当日に都合があえば、相談ねっとメンバーFPの数名と一緒にお届けしていく予定です。
普段の個別相談は、有料相談が中心のFPではありますが、より気軽にあなたとお話したいと思っておりますので、ぜひ遊びにきてください!
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三井住友銀行 MoneyVIVA |「お金の色分けしてみよう」シリーズ
まとめ
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