こんにちは。FP相談ねっと認定FP・野原(のはら)です。
直近で、株式や債券、商品市場の変動幅が大きい日が多くなっています。
毎月積立てをしているから、そんなに資産は減らないだろうと思っていて、気づいたら予想以上に資産が減っていてビックリしているかたもいらっしゃるかもしれません。
積立日によっては、さらに資産の減少幅が予想以上に大きくなっている場合もあります。
下記は日経平均株価のチャートですが、象徴的な例として「NYダウ」のチャートを見てみてください。
コロナ前高値 : 29568ドル
2022.6.16安値 : 29740ドル
これがなにを意味するかというと、コロナ後の約2年間にわたる急速な回復局面が、ほぼ「全否定」されてしまったということです。
いままさに、後世からみれば「株式の死」といわれるような時代に入ってしまったかもしれないわけです。
個人的にはそうではないと思っていますが、私の感情など、市場は考慮してくれません。
さて今回は、「日々のマーケットの動きなんてまったく関係ありません」というかたではなく、もう少し丁寧に資産形成していきたいけれど、日々忙しいかたのために、投資マインドのお話をします。
※具体的なノウハウについては別途、下記ような講座でしっかり学べますのでご利用ください。
私は仕事として、国際金融に携わっておりますので、毎日最低1回はマーケットをみるのを仕事としており、毎日情報収集だけでもかなり時間がかかってしまいます。
あなたが新聞を読まなければ無知のまま
あなたが新聞を読めば誤った情報を得る
(マーク・トウェイン)
積立投資家の皆さまのなかには、忙しくてそんなことをしている時間がないかたも多いでしょう。
私のお客さまはラッキーなんですよ。
私が情報収集したことを、金融業界の現場で培ってきたノウハウと知識を、いくらでも活用し放題ですからね(笑)
話は変わりますが、
いま、各マーケットの流動性が平常時よりも大きく低下していますので、価格や値段の動き方がいつも以上に大きくなっており、いつ何が起きてもおかしくありません。
くわえて、次なる感染症の症例データも少しずつでてきていますので、もしやパンデミック再来か?と警戒し続けることもやめられない状況です。
繰り返しお伝えしすぎていて恐縮ですが、いま起こっているようなことは、今後も似たようなカタチで繰り返されることが容易に想像できます。
歴史は繰り返さないが韻を踏む
(マーク・トウェイン)
世の中のことであれば納得かもしれませんが、これはあなた自身にも起こりうることです。
「同じ過ちを繰り返す」という意味で。
積立だけをしていれば良いというわけではありません。
本来であれば、「売らない・買わない・何もしない」では、ちゃんと資産形成することはできないのです。
やっかいなのは何も知らないことではない。
実際は知らないのに知っていると思いこむことだ
(マーク・トウェイン)
我々金融業界にいる人間は、少なくともマーケットの荒波を乗り越えてきています。そして生き残ってきています。
私の場合だと、まだ短く、過去の波乱であれば、2001年「世界同時多発テロ」からしか経験しておりませんが、ベテランのかたであれば、かすかに1970年代の「オイルショック」の記憶があるかたもいらっしゃいます。
経験が多ければ良いということではなく、その経験から何を学び、そして何を実践してこれたのかが重要です。
あなたの未来はどうでしょう?
いまちゃんと学んでおけば、10年、20年、30年先の定年時あたりで、同じ過ちを繰り返すことを防げるかもしれません。少なくともかなりリスクを減らせるはずです。
なにが言いたいかというと、「ちゃんとリバランスしてきましたか?」ということです。
リバランスは、企業型DC(企業型確定拠出年金、401k)やiDeCo(個人型確定拠出年金、個人型DC)における作業としては、「スイッチング(預け替え)」をすると可能です。
NISAやつみたてNISAなどの少額投資非課税制度であれば、売却したり、特定口座で買ったりすることで可能です。
少しでも、セオリー通りリバランスしていれば、心理的ダメージが大きくならないはずです。
ほったらかしが許されるのは、よく理解したうえで、ほったらかすことを始めから決めている人だけです。
株式市場だけでなく、各種マーケットに共通しますが、自分が思っていた以上の動きをすることは、少なくありません。
いま、ちゃんと学んでおいて、少しずつ実践できるようになっておけば、将来も慌てることはないはずです。
「おまえ、誰だよ?」と思ってしまったなら、Clubhouseなどでもお届けしておりますので、ぜひのぞいてみてください。
人は、見たいと思う現実しか見ない
(ユリウス・カエサル)