五十嵐 義典

【メディア実績】改正後は受給累計額の逆転時期が変わる?【70歳まで勤め、70歳で年金を繰下げ受給するとどうなる?(3/3)】

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活動拠点は横浜。公的年金、若年層の金銭教育を得意分野とする、ハマのCFP®・社労士・1級DCプランナーの井内(いのうち)です。

ファイナンシャルフィールドで新規記事

改正後は受給累計額の逆転時期が変わる?【70歳まで勤め、70歳で年金を繰下げ受給するとどうなる?(3/3)】

が掲載されました。

70歳まで在職し、70歳で繰下げをした場合についての記事、その第3回目となります。

生涯の受給累計額で見て、70歳で繰下げ受給をした場合、繰下げせず65歳から受給した場合に追いついて逆転するのが81歳11か月と言われています。

実際はこのとおりにならないことが多く、これより逆転時期が遅くなります。

その原因として、繰下げをすると年金収入が増えて税金・介護保険料などが増えて手取りでは増額が実質1月0.7%・5年で42%分もないこと、また、加給年金や振替加算には増額がされないことが挙げられています。

今年の改正によってこれだけではなくなりました。

在職定時改定は70歳で繰り下げ受給をすると一度も受けられないことは第2回目の記事(改正で在職定時改定も加わる!【70歳まで勤め、70歳で年金を繰下げ受給するとどうなる?(2/3)】)でも取り上げました。

65歳から老齢厚生年金を受給していればそのまま受けられた在職定時改定分が70歳繰下げでは一度も受けられず、その分逆転年齢に影響を与えることになります。

65歳以降勤務する人はこれからますます増えることになります。

今後は在職定時改定制度が存在することも踏まえての繰下げとなるでしょう。

【これまでの実績】——————-●個別相談、金融機関の相談会等含め年金相談は合計4500件以上経験、●教育研修は地方自治体職員向け、年金事務担当者向け、社会保険労務士向け、FP向け、社会人1年生向けなど。㈱服部年金企画講師。●執筆は通算350本以上!『週刊社会保障』の「スキルアップ年金相談」(法研様)、「東洋経済オンライン」(東洋経済新報社様)、「MONEY PLUS」(マネーフォワード様)、「Finasee(フィナシー)」(想研様)、「現代ビジネス」(講談社様)、「ファイナンシャルフィールド」(ブレイクメディア様)、月刊『企業年金』の「知って得!公的年金&マネープラン」(企業年金連合会様)。その他、FUSOSHA MOOK「定年前後に得するお金の手続き」(扶桑社様)共同監修。●調査研究活動は研究論文「老齢年金の繰下げ受給の在り方-遺族厚生年金の受給権がある場合-」(日本年金学会編『日本年金学会誌第39号』)など。●取材協力先として扶桑社様、光文社様、日本経済新聞社様。●その他、動画「人生とお金の悩みを解決!たった5分のお金の学校」、Clubhouseルーム「【FP井内】FPのための公的年金部屋」に出演。

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