ご覧の皆さま、こんにちは。
活動拠点は横浜。公的年金、若年層の金銭教育を得意分野とする、ハマのCFP®・社労士・1級DCプランナーの井内(いのうち)です。
ファイナンシャルフィールドで「年金を繰り下げている人が亡くなった。繰り下げ中の年金はどうなる?」が掲載されました。
65歳からの年金(老齢基礎年金や老齢厚生年金)を繰下げ受給をするとが増額されます。
65歳以降も引き続き働いていると、65歳からの年金をまだ受給せず、繰下げのため待機していることもあるでしょう。
しかし、時折、繰下げ受給を考えて待機している途中で亡くなってしまうことがあります。
その場合は本人は年金を受け取れなかったことになり、これが未支給年金として遺族に支給されますが、さかのぼって繰下げ増額なしの年金として受け取ることになります。
年金の時効(5年)にかからない分がさかのぼって受け取れます。
明日4月1日より70歳超で繰下げをやめた場合の「5年前みなし繰下げ制度」が始まります。
70歳超で繰下げ待機していた人が結局繰下げ受給をせず、さかのぼって請求(本来請求)すると、5年前の増額率で増額された額で受け取れる制度です。
しかし、その本人が70歳超の繰下げ待機中に亡くなって遺族が未支給年金として請求する場合は要注意です。
これを最大5年分までさかのぼることになるなか、その受け取る未支給年金には繰下げ増額がありません。
新しい制度がスタートするなかで今回執筆いたしましたが、65歳以降繰下げ待機をする方は今回の執筆記事についてもご覧いただければと思います。
【これまでの実績】——————-●個別相談、金融機関の相談会等含め年金相談は合計5000件以上経験、●教育研修は地方自治体職員向け、年金事務担当者向け、社会保険労務士向け、FP向け、社会人1年生向けなど。㈱服部年金企画講師。●執筆は通算400本以上!『週刊社会保障』の「スキルアップ年金相談」(法研様)、「東洋経済オンライン」(東洋経済新報社様)、「MONEY PLUS」(マネーフォワード様)、「Finasee(フィナシー)」(想研様)、「現代ビジネス」(講談社様)、「ファイナンシャルフィールド」(ブレイクメディア様)、月刊『企業年金』の「知って得!公的年金&マネープラン」(企業年金連合会様)。その他、FUSOSHA MOOK「定年前後に得するお金の手続き」(扶桑社様)共同監修。●調査研究活動は研究論文「老齢年金の繰下げ受給の在り方-遺族厚生年金の受給権がある場合-」(日本年金学会編『日本年金学会誌第39号』)など。●取材協力先として『SPA!』(扶桑社様)、『女性自身』(光文社様)、『プレジデント』(プレジデント社様)、『日本経済新聞』(日本経済新聞社様)、『読売新聞』(読売新聞東京本社様)。●その他、動画「人生とお金の悩みを解決!たった5分のお金の学校」、Clubhouseルーム「【FP井内】FPのための公的年金部屋」に出演。