こんにちわ、ー家計円満は夫婦円満!ー プレ定年夫婦専門FPの三原由紀です。
私のご相談者様は会社員世帯のご本人あるいは奥様が多いのが特徴です。
「家計をなんとか改善したい」とご相談いただくときに話題に上がるのが「夫の小遣いを減らしたい」です。
逆に「妻のお金の遣い方をなんとかしたい」とご相談いただくこともあります。
今回は新生銀行が毎年実施しているサラリーマンのお小遣い調査「2018年サラリーマンのお小遣い調査」を参考にみていきたいと思います。
2018年の男性会社員お小遣い 月39,836円(前年比2,408円の増加)
1ヶ月のお小遣い額は2017年に比べて 2,408 円増加の 39,836 円です。増えた要因として上のグラフを見てください。
20代の伸び率が大きいのが全体への影響となりました。20代というとシングルを謳歌している方たちでしょう。
(※未婚・既婚別のデータでは、未婚者のお小遣い額は平均48,954円)
30代以降は年齢に比例して金額も増えていますので、年収の増え方に比例していることがわかります。
40代は子育てに関するお金と住宅ローンなど人生かかる支出はピークと思われます。そんな状況もお小遣いに反映されているようです。
また、50代は40代の反動か?お小遣い額は全年代の中で最も多く、40代からの伸び率も大きいです。
さて、この金額はランチ代含んでになりますが、ランチ代にはいくらかけているのか?合わせてみてみましょう。
男性会社員のサラメシ事情
ランチ代の平均は570円、2017年と比べて20円の減少です。しかし、グラフ上ではわかりませんが、お弁当持参する人が最も多く、実に30%の人はお弁当持参派ということです。
コンビニでお弁当や飲み物を買う場合、ワンコインでは済まないこともありますよね。
家からドリップコーヒーやスープ、おにぎりなど持参した方がコスパもいいです。
かくいう我が家の夫も、ここ数年、ランチボックスや朝食のサンドイッチとコーヒーを持参して安上がりでコンビニより美味しいと喜んでおります。
会社員の場合、ランチに時間をかけてゆっくり味わう人は少ないでしょう。
短時間で済ませる人が多いのではないでしょうか?
だとしたら、ランチにはお金をかけたくない、たまにはお弁当持参は納得できますよね。
主婦のランチ代は経費?
夫のお小遣いから脱線しますが、主婦のランチ事情についても考察してみましょう。
よく耳にするのが「高級レストランのランチタイムは女性ばかり、夫が働いているのにケシカラン」。眉をひそめる人もいるかと思います。
人それぞれ事情はあるかと思いますが、多くの主婦たちのランチと会社員のランチとでは目的が違うのです。
主婦たちのランチは、時間をかけて味わう、友人との大切な時間だったりするのです。
特に子育てや家族の介護などをしている女性たちは、夜飲みに出てストレス発散、ということもできないし行こうとも思わないかもしれません。
たまの優雅なランチとおしゃべりで気分一新することで、家事に励み、子供や夫にも優しく接することができるのではないでしょうか?
そうだとしたら、主婦のランチ代は経費です。
毎日、ランチで散財、というのは考えものですが、節度があるケースについては理解を求めたいところです。
夫のお小遣いは経費です
さて、今回のテーマについて考えたいと思います。
ご相談者様には、安易に夫のお小遣いを削って家計改善することは得策ではないとお伝えしています。
もしも家計のメイン収入=夫の収入だとしたら、夫のお小遣いは経費と考えましょう。
人生100年時代と言われるようになり、なるべく長く働き続けることが老後対策と唱えられています。
会社員の夫を持つ妻であれば、65歳までは夫に気持ちよく働いて稼いでもらいたいものですよね。
お小遣いを削ることは、夫のモチベーションを下げるといっても過言ではないでしょう。
収入が下がった時には、減額交渉もありかもしれませんが、その前に取り組むことは多々あります。
例えば、過剰に子供かけすぎている費用はないか?家計の見直しや削減できるものがなければ、妻が働いて新たに収入を得るなども家計改善の方策です。
万策尽きてからの交渉であれば、夫と揉めることなく話し合うことができるかもしれません。
お小遣いを減らす目的は、将来の家計を改善するためです。
家計がブラックボックスになっている場合のお小遣い減額は得策ではありません。
2019年 お小遣い額はどうなる?
最後に、興味深いデータですが、日経平均株価とサラリーマンの平均お小遣い額の推移です。
上図は男性会社員のお小遣い額の推移になります。
一定の相関関係が見られます。
2019年の株式相場は乱高下が予想されるのでお小遣いのアップダウンはどうなるのでしょうか?4月からは働き方改革で残業時間も規制されるようになります。残業代への依存度が高い家計には厳しい風が吹くと思われます。
2019年のお小遣い額は2020年に発表されるかと思いますので、楽しみにしておきましょう。