小川 洋平

クイズ:50年前の大卒の初任給(月給)はいくら?

こんにちは(^^)

経営者の理想を実現する資産形成のプロ、ファイナンシャルプランナーの小川です。

突然ですが、クイズです。

Q:今から50年前(1972年)の大卒の初任給(月給)の平均はいくらでしょう??

現在では大卒の初任給は月給で大体20万円程度の企業が多いでしょう。

もう15年も前になりますが、私も大卒で地元の企業に就職した際には約20万円でしたね。

当時は税金、社会保険料でどれくらい引かれるのか知らず、手取りで15万円くらいになってガッカリしたのを覚えてます(^^;)

ちなみに、その中から実家に5万円入れて残り10万円、その中から当時の愛車ユーノスロードスターのメンテナン費用や競技への参加費用、練習費用を捻出し、ほとんどを車のために費やしていました(笑)

さて、話を戻しまして、この問題の正解、あなたはわかりますか??

正解は・・・

A:52,700円 

参照:

nenji-toukei.com/n/kiji/10021

50年前の初任給は大卒でも5万円ちょっと・・・

「そんなんじゃ生活できないじゃん!」

って思われた方も多いでしょうね。

たしかに、今5万円ちょっともらっても、それで生活していくのは無理ですよね(^^;)

しかし、50年前の物価はどうだったのでしょう?

50年前の物価は、今の3分の1くらいでになります。

品目によって上昇幅は違うのですが、例えば食パンは大体40円、ラーメンは一杯約100円、映画のチケットは350円程度だったと言われています。

物価が安いから5万円でもやっていけたわけですね。

そして、当時の初任給は今の物価水準に直すと157,052円となります。

このように、物価というものは年月の経過と共に上がっていくのが基本です。

例えば、アメリカやイギリスの過去の物価上昇を日本と比較するとこのようになっています。

データ元:世界経済のネタ帳

1980年と比べ、日本の物価は1.5倍近く、アメリカは3.5倍以上、イギリスは4倍近くにもなっています。

日本は1998年よりデフレ(物価が下落し、お金の価値が上がる現象)が続いて物価がほぼ上がらなかったのですが、経済成長が著しい新興国を中心に、先進国でも緩やかな物価上昇が続いてきたのです。

もし今後日本もデフレを脱却し、他国と同じように物価上昇が続いたら、今1,000円で食べることができるランチセットは、20年、30年したら2,000円、3,000円払わないと食べられないようになるということになります。

さて、このように物価が上昇すると、あなたの「預金」はどうなるでしょう??

物価が上がるときは預金金利も上がりやすいと言われるので全く増えないわけではありませんが、物価が2倍になったら、預金も2倍になってくれないと、せっかく将来のためにお金を貯めておいても将来生活費が足りなくなってしまうかもしれませんよね。

こんな物価上昇に対応できる手段の一つが、投です。

そんな物価上昇からお金を守る投資について、以前のコラムで書いていますのでこちらをご参考に。

将来のお金を貯める場合、「預金」や「保険」だけで準備しようとするとこのように物価上昇によって実質「お金が減っていると同じ事」になってしまう可能性があります。

このことを「インフレリスク」と言います。

リスクが無いと思われている預金などもこのように「実質的に減ってしまう」ことになります。

ですので、将来のお金の準備は「投資」を中心に考えることが基本です。

そんな投資の考え方はこちらのコラムで紹介しています。

いかがでしょうか?

私がまだ保険屋さん2年生だった頃にファイナンシャルプランナーの勉強を始めたきっかけは物価が上がり将来自分が販売していた年金や保険の価値が減ってしまうことに気が付いたためでしたでした。

「増やすより守る」を心掛け、将来のお金の準備を始めてみても良いのではないでしょうか。

最後までご覧いただきありがとうございました。