
こんにちは、経営者のキャッシュを増やし資産を増やす社外CFO、ファイナンシャルプランナーの小川です。
「仕入れ先への支払い期日が近いけど、手元のお金が足りない・・・」
「開業したばかりで手元資金に余裕がなく、できるだけ手元のお金を残しておきたい・・・」
「社員の給与の支払いが間に合わないかも・・・」
など、経営をしているとこのようなお悩みを持つ方も多いことでしょう。
そんなときに、支払いを最大84日先延ばしし、相手先の口座に翌日に入金できる方法があるのをご存知でしょうか?
今回はそんないざというときに使える方法についてお伝えします。
クレカ非対応の支払いでもクレカで払える『支払い.com』
ご紹介するサービスは、クレディセゾンとUPSIDERが共同で開発した『支払い.com』というサービスです。
支払い.com WEBサイト:shi-harai.com
こちらのサービスは以前マイルを貯めたい人が使えるということでお伝えしていました。
改めてサービスをご紹介すると、仕入れ先から発行された請求書等の支払いを、自分の手持ちのカードで行うことができるというものです。

引用:支払い.com WEBサイトより
ポイントやマイルを貯められるという点では以前のコラムをご覧いただければと思いますが、こちらのサービスは主に支払いを先延ばしするために使われることが多いものです。
例えば、支払い期日が翌日に迫っている請求書があり、翌日には入金しなければならないような場合でも、クレジットカードで支払うことで実際に手元の預金口座からお金が出ていくのはクレカの支払いの引き落とし時になりますので、その間支払いを先延ばしにすることができるということになります。
例えば、私が使っているカードですと毎月11日が締め日で、11日までに利用した分については翌月の4日に引き落としとなり、12日以後に決済した分に関しては良く翌月の4日に引き落としになりますので、仮に4月30日が支払い期限の請求書が合ったばあいには前の営業日にあたる28日までに決済すれば6月4日に口座から引き落としになります。
こうして支払いスパンを伸ばすことで実際に手元からお金が出ていくタイミングを繰り延べすることができるわけです。
最長84日間先延ばしできるカード
そして、更に支払いを先延ばしにしたいという場合には、こんなクレジットカードを利用すると良いでしょう。
セゾンゴールドビジネスプロカード WEBサイト

こちらのカード、0.5%還元のキャッシュバックを受けるか、もしくは支払いを最長84日後にするかを選ぶことができるカードです。
0.5%還元のキャッシュバックですとわざわざこのカードを選ぶ必要もないとも考えられるのですが、このカードの最大の特徴は通常のセゾンカードよりも1か月ほど支払いスパンを長くすることができることにあり、最長84日ほど支払いを先延ばしすることが可能なのです。
これが年会費たったの3,300円で持つことができるのですから、いざというときの保険としてこのカードも持っておくと良いでしょう。
そして、先ほどご紹介した支払い.comを使い、このクレカで決済すると、クレカ非対応の給与や仕入れを、最長84日ヵ月先延ばしすることが可能になります。
例えば、毎月の社員の給与の総額が300万円、仕入れや外注費が1,000万円払わなければならないような場合にこのカードを使って支払い.comを使うと、2か月分のキャッシュが手元に残りますので、2,600万円のキャッシュに余裕ができるということになります。
これだけ手元のお金に余裕が持てると安心していられますよね。
ただし、この支払い.comを利用するにあたっての最大のネックはやはり手数料です。
手数料を計算してみると・・・
さて、先ほどのケースで1,300万円を決済することで2か月分の2,600万円の支払いを先延ばしにすることができるというところですが、ここに掛かる手数料を計算してみましょう。
通常、支払い.comは決済額の4.4%(税込み)の手数料が必要になります。
1,300万円を決済した場合だと・・・
計算式:1,300万円×4.4%=57.2万円
となります。
手数料57.2万円って、とっても大きいですよね・・・
そして、毎月の給与、仕入れの支払いを4.4%ずつ続けていた場合ですと12カ月間で686.4万円ものコストが掛かってしまうことになります。
仮に銀行から運転資金として年利2%で借り入れし、仮に1年間お金を返済しなかった場合でも利息は年間で52万円となります。
資金調達コストは10分1以下で済むわけです。
また、クレジットカードのキャッシングや、金融機関のオーナーズローンなどですと年利14%とかなり高めですが、これでも1年間で364万円となりますので、支払い.comを利用して資金繰りを改善しようとするよりもまだ低コストで手元資金を確保することができます。
1か月だけ資金を用立てたいという場合ですと月利に換算すれば1.2%程度ですので、4.4%という手数料と比べるとずっと低いコストで借りることができます。
ですので、よほど資金繰りに困っているという状況でなければ利用しない方が良いですよね・・・。
もしもこのサービスを使わなければならないという方は、↓のリンクから入っていただきますと通常4.4%の手数料から協業先のM’SJ様の特別割引適用で3.3%に値引きして支払うことができますので、こちらから支払い.comにご登録いただきご利用ください。
トップページの表示は4%になっておりますが、実際に支払うときにはこのように3.3%で計算されています。
こちらから決済していただければ少しでも支払う手数料を安く抑えることができます。

もしも使わなければならない状況だと危険信号!
さて、このサービスですが、もしも使わなければならないような状況ですと財務の状況としては危険信号です。即座に財務体質の改善を行っていきましょう。
まず、運転資金が十分に確保されていないという可能性があります。通常であれば金融機関からしっかり融資を受けて十分な手元資金を確保しておくということが重要です。
仮に運転資金が必要なのに金融機関が貸してくれないという状況ですと、御社の経営状態が見える化できていない、記帳作業が正確にできておらず、資産と負債の状況、毎月の収入と支出、損益が正確に読み取れないというような可能性があります。
また、損益赤字が恒常的になってしるような場合や、毎月の収支がマイナスしてしまっているような状態ですと金融機関としては融資に難色を示しますよね。
「お金の流れや会社の状態を見える化する」ということと、「余裕を持って返済できる見通しを立てる」ということが重要になってきます。
そのために毎月しっかり前月の実績をチェックし、何にいくら使っているのかを把握し、見直しできるコストは徹底的に見直しを行い、少ない売上でもしっかり利益を残し、お金が会社に残る体質を創らなければなりません。
「支出の最小化と収入の最大化」という、非常にシンプルにやるべきことをやれば良いのです。
一時的にオーナーズローンや支払い.comのようなサービスを使わなければならない場面もあるかもしれませんが、それはあくまで保険と考え、早急に財務体質を改善し、できれば使わないような経営を心掛けていくことが必要です。
さもなければずっとこの高いコストを支払わなければならず、仕事をいくら頑張っても手元にお金が残らず、資金繰りの悩みを抱えた経営を続けることになります。
まとめ
・支払い.com×セゾンビジネスプロカードで最長84日間支払いは先延ばしできる
・手数料は高額なのであまり使わない方が良い(どうしてもというときは下記URLからならば3.3%で払える)
shi-harai.com/?referer=al_msj_reskilling_003
・できるだけ銀行融資で対応し、次の選択肢としてオーナーズローンやキャッシングで
・クレカを作っておいて×支払い.comも登録だけしておくといざというときに助かることもある
そして、もしもこの組み合わせに頼らなければならないときには迷わず私を読んでください。
倒産寸前の会社の再建してきた私が、できるだけ高コストの資金調達サービスに頼らずに済むように財務体質の徹底改善を行っていきます。
まずは初回無料で状況をお聞かせいただいておりますのでこちらからお申込みください↓