末次 ゆうじ

フリーランスの資産形成は、「資金の流動性」と「付加価値」を最優先!

こんにちは。

福岡の経済的幸福度に貢献するファイナンシャルプランナー(FP) の末次ゆうじです。

 

 

 

 

起業したら会社員の恩恵なし

退職までは一生懸命に働こうと決めていた? 愛着ある⁉ 企業から起業して心機一転、会社員を退職し、自分の今までの経験やスキルを活かしてフリーの身を選んだ方もいらっしゃると思います。今までのように、満員電車で出社することもなく、朝礼で聞きたくもない話も聞く必要もない(笑)フリーランスを自分で決めたことは素晴らしいけど、やはり今までとは大きく変わることがあります。

 

それは、お金の面で言えば、 「毎月の安定した収入」 です。

 

また会社によっては、健康保険組合や企業年金制度もあって退職してから、勤務していた会社の恵まれた環境に気づくなんてこともあるかもしれないけど(知っていたら辞めていない??) やはり、自分の仕事が好きで、お金を払ってもらって、結果、お役に立てれば嬉しいしやりがいも半端ない! これを求めていくからこそ、そうなんです。

 

仕事の面でも、自分の人生の面でも「お金の計画」を考えることが重要になります。

 

 

時間軸でお金を整理する

フリーランスは、会社員と違って仕事もプライベートも一緒になってしまう部分もあるけど(家庭と仕事は分けた方が方がいいと思いますが)、時間軸でお金の整理整頓を考える事が重要です。

 

時間軸で考えた場合、短期(1~2年)、中期(3年~5年)、長期(10年以上)で考えること。

 

頭では分かっていても、また話を聞いたとしてもこれが単純なことだからなかなか出来ていない場合もあるんですよね。

だから、まずは お金の流動性と安全性 を最優先した方が精神的にも気が楽になると思います。

 

 

 

じぶん年金は小額からスタート

フリーランスの方には、生涯現役を考えて起業された方も多いかと思います。基本は、会社員からの厚生年金から国民年金に代わるので将来の年金を考えたらできる範囲で小額からじぶん年金づくりをスタートした方がこれまた精神的にも安心です。

よって、フリーランスは今も将来もどっちも大事なんです。ですから併用する考えが大事になってきます。

ポイントは 流動性と付加価値です❗

 

 

フリーランスが優先して活用したい制度や手段

 

 ➀ 小規模企業共済 

掛金が全額所得控除になり、節税効果があります。月額の掛金は少額の1,000円から最大で70,000円までで、500円単位で設定が可能。加入者には、掛金の納付期間に応じた限度額の範囲内で事業資金などを低金利の貸付け制度が利用できます。即日貸付けも可能です。貸付の利率は、種類によって異なりますが、緊急経営者安定貸付けで年率0.9%です。(中小機構HPより)

加入の条件として、税務署に「開業届」を提出しているか、前年度に事業所得や不動産所得の確定申告をしていること。(これ大事!)

 

 

 ➁ 個人型確定拠出年金(iDeCo=イデコ)

小規模企業共済と同じで、掛金が全額所得控除になり節税効果があります。運用する商品は定期預金や保険商品からなる「元本確保型」と「投資信託」から自分の意志で選んで運用ができます。

注意点としては、60歳まで制度の解約、年金資産の引き出し、貸付ができない。また運営管理に「手数料」がかかることや投資信託で運用する場合は元本の保証がないことなどがあります。

 

 

 ➂ 積立型の生命保険

生命保険商品は、掛け捨て型と積立型の商品があります。あくまでも保険の本質は「保障」です。保障が必要な方なら、生命保険料控除の対象にもなるし、保険という仕組みを使って貯めることができるので、「まもる」(資産防衛)という意味でも安心感があります。外貨建て商品やイデコと同じく投資信託(特別勘定)で運用する変額保険や変額年金保険などがあります。また契約者貸付ができる(商品によってはできない場合もあります)ので、緊急時の資金に流用できる意味でも、今も将来も両方の面で併用することが可能な商品です。

注意点としては、外貨建ての場合は、為替リスクがありますし、変額保険や変額年金保険は、イデコと同様に元本保証がありません。

 

 

 ➃ つみたてNISA(小額投資非課税制度

2018年より、つみたてによってNISAを始めることが可能になりました。運用する商品は手数料(信託報酬)が安い金融庁が認めたファンドです。2037年までは活用できる制度として、中長期でお金を貯めながら、殖やすという意味で、最大のメリットである  「運用益が非課税」という事を活かすならば、時間を見方につけて資産形成が可能です。投資信託での運用なのでイデコや変額保険、変額年金保険(いづれも投資信託を対象として運用する場合)と同様元本の保証はありません。だからこそ「つみたてNISA」では、何のための資金かなのか? という名前を付けていくことが一番重要なポイントだと思います。それは、流動性もあれば、手数料もかからない、場合によってはお金が預貯金よりは殖えてくれるかもしれない! だからこそ目的以外では使わないようにするためです。

 

ご自身のお考えや優先順位を決めて今も将来も併用できるようにしたいですね。

 

 

 

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