【FP対談企画第8弾】FP相談について
ファイナンシャルプランナーって、いったい何をする人?そんな風に思っていらっしゃる方も多いのでは?
FPに相談をするタイミングは?どんなことが相談できるの?費用はどのくらいかかるの?といったなかなか聞けないことをズバッと公開(笑) 良いFPの探し方もぜひ知って欲しいですね。
※当コンテンツは各FPの個人的な感想です。あくまで参考として楽しんで読んで頂けますと幸いです。
【Youtube】FPが本音で語る!【第8弾】FP相談について
参加者
山中 伸枝
(やまなか のぶえ)
山中 伸枝のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
千葉 雄大
(ちば たけひろ)
青山 創星
(あおやま そうせい)
青山 創星のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
寺田 紀代子
(てらだ きよこ)
寺田 紀代子のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
ファイナンシャルプランナーに相談できる内容は?
- では始めていきたいと思います。今日はちょっとこういった変わったセットの中でお話をするんですが、別にこれからお茶を立てようというわけではなくて(笑)。今日はFP相談ってね、どんなものなのかってお話を皆さんとしていきたと思います。まだまだFP存在自身もね、知られていないし、じゃあどういう時に、誰に相談していいのか、またどんな風な相談ができるのか、進んでいくのかっていう所がわからない方も多いと思うので、少しね、その辺りの話ができればなと思います。
まず千葉さんから。どういう感じのご相談今多いですか?
- 現状だと私30半ばで年齢だと思うんですけど、住宅に絡む相談多いですね。
- 住宅購入?
- そうですね。住宅購入、あとは住宅ローン、「これってどうなの?」っていう所から入る事が多いですね。
- 30代だと初めて直面するお金の問題っていう感じですよね。子供が産まれる、これから教育費もどうしようかとか、独身の時とは全然違う所でハタと考えるんですかね。
- やっぱり一番最初多いのは皆さん結婚がきっかけになる方が多いんですけど、正直、結婚だけだとお互い共稼ぎなんかしてると、お金の動きって実はそんなにないみたいな。
- お財布バラバラだしね。独身の頃とあんまり変わってないようなね。
- そうなんですよね。それで子供ができて、家建てますってなると、金額的に田舎でも二千万~三千万っていう金額に…
- 千葉さん岩手だからね。
- そうですね。岩手だと、やっぱりなんだ土地買ったり、建物買ったり、合わせて二千万とか、三千万とか上見れば切りないんですけども。
- 初めて見るお金の大きさだしね。
- そうですね。「これからあと30年払います」とか言われても、「う~ん…」みたいな。
- そうよね。今まで生きててまだ30年しか生きてないのにね、これから35年ローンとかわかんないもんね。
- っていう話になって、「う~ん、これどうなんだろう?」っていう所で、何かで調べたりとか、ご紹介頂いて、そういった時に来てくれる方が多いですね。
- なるほど。ちょっとまたあとでタイミング聞かせて頂こうかなと思うんですが、青山さんはどういうお客様多いですか?
- そうですね。一番多いのが資産の運用に関連する事で相談に来られる方が多いですね。
- それは青山さんのバックグラウンドもあるんですかね?
- そうですね。やっぱり資産運用に強くて、銀行とか証券会社に所属してない人を見つけるのに苦労している方が多いようです。
- 青山さんは元銀行員で、実際運用をね、アドバイスされていたという立場で、それが今違うよっていう所で探されて来るんですかね?
- そうですね。まぁきっかけとしては私のセミナー。
- セミナー?
- 無料のセミナーみたいなのとか、あるいはランチ会みたいなのやってるんで、そういう中で私がそういう人だよっていうのがわかって、じゃあちょっと相談してみようかっていう人が多いですね。
- なるほどね。特に資産運用の相談相手っていないですよね。
- そうなんですね。
- やっぱり販売する人しかいないから、どちらかと言うとあんまり良い思いしてない人の方が多いかもしれませんね。申し訳ないけどね。
- どうしても銀行の窓口の…
- 元銀行員さんに言っちゃうのもあれですけど。
- 証券会社の担当者とか、それしかいないんですよね、相談しようにもする人が。
- じゃあ無料だし、ランチ会だしみたいなちょっとしたきっかけで、こういう人もいるんだっていうのでご相談来るんですかね?
- そうですね。
- 年代的にはどのぐらいの年代の方が多いですか?
- 年代結構幅広くて20代の方から50代ちょっと前ぐらい、40代後半ぐらいの人が多いですね。
- なるほどね。まぁどちらかと言うと若めの方ですね。
- そうですね。
- それも金融機関に勤めてる方はまたちょっと違いますよね。金融機関のお客様って圧倒的に高齢者ですもんね。
- そうですね。
- なるほど、なるほど。じゃあ本当に資産形成っていう部分のご相談っていう感じですね?
- そうですね。やっぱりそういうアンテナが高いっていうか、そういうお金のことを気にかけている人。
- 気にかけてる方ね、なるほど。寺田さんはどういうご相談が多いですか?
- はい。私は保険の代理店をやっているのでお客様としてのそういうライフプランのご相談多いんですけれども、年代的に私の年代だと子供がもう成人して、実際社会人になって働いているっていう方も多いので、そのお子さん達の世代っていうのは案外保険とかにまだ入っていないっていう方が多いです。そういう方が青森の地域では独立系のFPっていうのはほとんどないに等しい、相談とか…
- まぁ日本全部だよね。まだまだ少ないですからね。
- そうですね。なので、そこじゃあどうっていう事でお父さんお母さんから紹介頂いたり。あとは一応小さいですけどホームページをちょこちょこっと開いてるんですが、割とそこを見に来る人も中にはいらっしゃって、そのままトントンとドアをノックされる方もいます。結局は保険入んない、入った方がいいのか、入んない方がいいのかっていう話から、あとは自分独身貫くっていう方もだいぶ増えてきていて。その際やっぱり頼るものがない時の老後の資産作りとかって今から何か良い方法はないのかっていうようなご相談を頂く事が増えてきています。
- でもまぁ通常でね、保険代理店さんとかに相談に行くっていうのは前提として保険に入るっていうイメージで行かれると思う。そこはやっぱり寺田さんの発信がやっぱりちょっと違うんですかね?
- そうですね。私なんか今団体の職域に行っても保険を売らないっていうので有名なおばさんなんですけれど。
- 保険を売らないおばさん、なるほど。いいですね!
- そういう風になってて。なので、売るっていうバリアーがないと保険屋さんっていうのわかっていても相談をしてくださるようになってきます。何かもう兎に角これをもらってしまったら入らなければいけないようなそういう手法に慣れているので、何回か重ねていくうちにこの人は聞いても売らないっていうのがわかって、まぁ売りたいですけども、そういうご相談のモードを出しておくと同じ保険を売る人でも相談に来てくださる。
- そもそも寺田さんの場合は会社さんに。職域って割と業界用語なので。
- まぁそうですね。
- いわゆる会社さんにお邪魔した所でそういったお話も聞けるよとか、あとはご両親さんから息子さん、娘さんに寺田さんに相談したらみたいな感じなんですね。
- ああ、そうです。
- 環境作りってやっぱり大事ですよね。
- うん、そうですね。
- なるほどね。まぁ私の場合にはもうほとんどがwebサイトからのお客様で、どういう方が多いかっていうと30代、40代、女性が多いですね。私の場合は独身女性、あるいは共働きの方がご主人連れてくる。男の人は単独では来ないですね。何か思わないのかわかんないけど。だいたいはきっかけは女性が連れてくる感じ。千葉さんもそう?
- 女性が多いというか、強いというか、それは私も思いますね。やっぱり何て言うんですかね…旦那さん連れてくる所までは…
- 女性が段取り?
- そうですね。「この日に行くからね」みたいなのがやっぱりありますよね。男性からだと青山さんを探してるようなお客さんが、青山さんは遠いので近くのみたいなので私の方に来てる可能性はありますけど。男性で来る人だと既に「今、株やってる。今度投資信託かな」みたいな事言ってる人が探して来るっていう感じですね。
- なるほど。相談来る人も男性女性でちょっと…
- 色違いますね。
- 色違いますね。男性だとやっぱFXしてるとか、株してるみたいな人達が資産運用全般の話みたいなところが入り口は多い感じですかね?
- そうですね。
どんなタイミングでの相談が多いの?人生の転換期?
- うん。女性は割と人生の転機の所でフト考えるってありますよね。やっぱり女性はタイムリミット割と意識してる人が多いから。やっぱりある程度の年齢までに結婚したいとか、子供を産むんだったら30代のうちだけどっていう所は凄くありますよね。
- そういうのはあって、やっぱりタイムリミットって言うといつまでも今リミットないような時代にはなってますけれども、やっぱりもう40越えたらあとは自分一人で生きていかなきゃいけないっていう感じにはなってくる。
- ある程度ね、オプションとしてね、そこも考えてとかなきゃなっていうのはありますよね。あとやっぱりずっと私この職場で60まで働くっていうイメージがわかないという女性も多いですよね。
- ですね。
- まだ職場に50代、60代の人が少ないから。そういうのが多いですね。あとやっぱり親御さんからの紹介っていうのはキーワードかなと思っていて。今お金の相談ってね、親にできない時代と思いませんか?
- まぁそうですね、そうですね。親の世代って非常に恵まれていたんですよね。
- 定期預金でもね。
- そうですね。市場も恵まれていたし、会社自体がちゃんとケアをしてくれるっていうそういう時代だったんですよ。今はそういう時代からどんどん変化して会社も見てくれない、国の年金も減っていく、じゃあどうしたらいいの?やっぱり不安になってきますよね。でも、そういう不安を感じる人って凄く良いと思うんですね。
- そうですね。でもそれ感じなきゃ本当はいけないですよね。それこそ20年、30年くらい前って住宅金融公庫からお金借りておけば問題なかったし、給料が上がるから退職金で完済できるっていうシナリオが見えてたわけじゃないですか。そこにFPの存在は多分いらなかった。
- そうですよね。昔の話を聞いてると色々羨ましいですよね。
- 羨ましいもあった。ごめんなさいね、時代が違っていって、千葉さんからすると。
- 銀行預金に預けててお金が増えていくとか、「え、そうなの?」っていうのが正直な感想。
- お年玉に金利ついた事ないもんね?千葉さん。
- つくんですかみたいな。
- だよね!金利って何ですかっていう話ですよね。
- そうですね。そんな所なので、全然そこら辺の感覚がやっぱ違いますし…だいたいその人にもよるかと思うんですけども、意外と私らの年代だと今の職場に骨を埋めるっていう人ばっかりでもない。
- ないですよね、確かに。
- やっぱり色々考えて、この会社、それこそ凄い大企業に入っても10年後、20年後あるかどうかわからないっていう危機感を持ってる人もいるので。そうなった時に自分はどう身をふろうかっていうのを考えてる人も多いなって。昔ってそうでもないのかなって。
- いやないと思いますよ。途中で会社辞めるってあんまりね。とりあえず石の上にも30年みたいな時代ですよね、私達の頃はね。だからそういった事を考えると、まず時代がFPを必要としてるっていうのは間違いなくあるし、それは皆さんにお伝えしたい所ですよね。要はFPって何も特別な存在じゃなくて、ある意味今時代が必要としているので、親に聞いても時代背景が違うから違うよっていう所ですよね。特に住宅だとね、どういうタイミング?家をもう買っちゃうタイミングで相談に来るんですか?
- えーっと多いのは大きい住宅メーカーさんだとFPさん、何とかメーカーのFPさんっていらっしゃるんですよ。
- 紐付きのね。
- はい。そういう方から話を聞いて、「こうしたらいいですよ、ああしたらいいですよ。でもこの人の名詞には何とか住宅って書いてある」と「う~ん…売りたいんじゃない?」とかっていうので、紐づかない人って誰だろうなみたいなので知り合いから流れてきて。ネットで検索、僕ホームページとかもちょっと出してるので、それで地区何かで当てはまって住宅、住宅ローン、じゃあちょっとみたいなので来てる。
- なるほどね。20年、30年と長い事払っていく大きなお金のセカンドオピ二オンですね?
- そうですね。
- セカンドオピニオン求めてくる。
- うん。
- 千葉さん的にはどうなんですか?どのタイミングで来た方がより効果が発揮できるなと思ってます?自分自身。
- より効果が発揮できるなと思うのは「住宅気になるな」とか、「買ってみようかな」とか、「買ったらどうなるんだろうな」っていう段階で来て頂けると、多分一番力にはなれるのかなと。
- というのは今実際にお客様お見えになってるのは、もう家決まっちゃってます?
- 結構話聞いてると…
- 決まっちゃってる?
- 決まっちゃってますね。
- 心はそっちにいってる?
- そうですね。もう「土地どこですか?」「どこどこで」「メーカーどこですか?」「どこどこで」「あ~、なるほど」みたいな。
- あ~、じゃあもうお金は決まってるわけね?
- そうですね。
- その払い方の選択肢を最後のセカンドオピニオンの時に来る?
- それが多いですね。
- っていう事はもうちょっと手前の段階で…
- 来てもらえればもう少し違う選択肢も提供できる可能性はあるのかな。
- なるほどね、なるほど。そうすると家買った方がいいのかな、買わない方がいいのかなぐらいのタイミングが実はFP相談としてはいい?
- と思ってます、私は。家って資産になるかどうかこれからの時代怪しいなって個人的に思う所もあるので。正直家余りの時代おそらくくるであろうっていう時に、新築ってやっぱり夢があって良いと思うんですよ。夢があって良いと思うんですけど、それが逆に重しになって身動きとれなくなるっていうのもよろしくないのかなと。
- なるほどね。
- まぁそこはもう個人個人の考え方なので。「いや俺は家が欲しい、私は家が欲しいんだ」っていうのであれば、それに沿うような形で相談もちろん受けるんですけども。そこはやっぱりそれこそ、昔だったら若い頃に組めるんだったらローンを組んでコツコツ払っていって自分の城を持てっていう所だけでもないかなっていう。
- そうですね。選択肢としてやっぱり最初に来てほしいなっていう感じですかね、千葉さんね。
- そうですね、はい。
- なるほどね。青山さんどう思ってらっしゃいます?実際来られてるお客様と、もっとこうだったら青山さん力発揮できるなとかあります?
「困ってから」の相談が多いのも事実、本当は予防医学が理想
- そうですね。やはり困ってこられる方最近よくあるんですよね。
- 困って?
- どう困っているかと言うとですね、例えば外貨建ての債券を買ってしまって今持っているんだけども、為替が最初は円安になっててよかったんだけど、円高になってしまって、損が溜まってきてる。でも一体今自分がどういう状況になってるのかもわからないし、それを今どうしたらいいかもわからないということだとか。それと、それからある面では凄くよいことなんですけども、ある面では大変なことになっていることがあります。それはどういうことかというと、投資をしているというのでその中味を見せてもらったら30本ぐらい投資信託持ってるんです。凄いですね、それだけやるというのは。家庭の主婦なんです。
- 主婦の方で?
- 主婦の方で。ご主人は個人事業主なんです。
- ご資産はある程度ある。
- だけどもその中身を見せてもらったら大変なものばっかりなんですね。
- それ積み立てで買ってるの?もう一括で買ってる?
- 一括で買ってるものが大半ですね。
- ほとんど、あぁなるほどね。わかるような気がします。
- そうするともう証券会社の言うなりで買ったり、銀行員の言うなりで買ったりして、もの凄く高い投資信託手数料を払っていたりするんです。毎月分配型も何本もあるんですね。
- 毎月分配型ねぇ、本当ですね。
- 外貨預金を持ってたりですね。オーストラリラドル、トルコリラの外貨預金とかですね。
- はいはいはい、トルコリラね。
- トルコリラは債券で持ってたんだけども、そのまま円にするにはその時点でちょっと円高になってダメだったから預金に切り替えてるらしいんですけれども。で、「どうしたらいいでしょうか」っていう質問がくるんですね。
- そうするとやっぱりセミナーで出会う事が多いんですか?
- そうですね。そういう相談できる相手が見つからなかったと。
- その方は「どうしよう、どうしよう、どうしよう」と思い悩んだ結果、巡りあったっていう感じなんですかね?
- まあそうですね。そういうアンテナがあるんで私のセミナーとかにも来られたんでしょうけど、そこで聞いてみたら「あ、資産運用お話できそうだな」っていうことで相談に来られて。
- 多分私達の発進力が弱いのもいけないと思うんですけれども、どのタイミングでFPと出会うべきなのかっていうのがまだまだわかってないと思うんですよね。今も投資商品を購入する段階はもう買う段階ですから。本来だったら購入する前段階で、例えば為替のリスクとはどうだとか、トルコリラっていうのはどういうものなのかとか、要は流通量から考えると流動性はどうなのかとかね、そういった変動幅も違うじゃないですか。そこの前段階で本来だったら青山さんだったら会うべきだったのかもしれませんね。
- そうですね。
- その方は青山さんとお話して何かおっしゃってた事あります?印象的な事で。
- そうですね…そういう人がいるって見つけようとしたけど見つからなかったって。つまりもう相談する人が銀行員だとか、証券マンしかいない、他にそういうこと知ってる人いないんで、そういう人に相談しないといけないんで相談する。相談すると売りつけられて、知らないうちにその話にのって、新しいものを買ってしまう。
- こんなになっちゃっいましたみたいな。で、あとでどうしましょうってメンテナンスもないですもんね。担当者変わるしね、毎回ね。
- そうそうそうそう、もう売りっぱなしですよね。
- そうですね。
- 私が銀行に勤めていてこんなこと言っちゃいけないんですけど。
- ちょっと懺悔タイムで。青山さん、是非懺悔をお願いします。
- 本当に。でもね、確かに銀行の窓口で売ってる人達っていうのは販売員、セールスマンなんで、自分で買うっていうことをやってない人が多いんですよ。
- ご自身がね。
- そうそう。何故かって言うとこれは銀行特有かもしれないんですけども、銀行員って事件を起こしたりたまにあるじゃないですか。
- ドラマでもよくありますね。
- つまり自分で何か投資をしたりして損が膨らむと、それを埋めるために何か悪いことをしないといけなくなっちゃうっていう、そんなこともあったりするんでしょう多分。
- 企業風土的に?
- いやそういうことが多いとかいうことじゃなくて、そういうことを懸念して倫理規定っていうのがあるんですね。倫理規定の中であんまり投機的な取引をしちゃいけないっていうのがあるんです。多分大半の銀行でそういう規定があると思うのですが。それは株をやっちゃいけないということではない。例えば自分の取引先やそれに関連した株を買うとかはダメなんですけども…
- まぁインサイダーだからね。
- そういうのに引っかからなければ別にやってもいいんですけれども、ただ投機的なことはやっちゃいけないよってなってるんで、真面目な銀行員ほどそういう投資、投資信託みたいなものだとかは買わないんですよ。
- それはわかります。私も銀行員さん向けの色んなセミナーとかやる事もあるので。それこそ長期分散投資とは何かみたいな話をしますからね。一から投資信託とはみたいな所で「え~」って声があがるのは実際ですよね。
- そうですね。だから分散投資とかを銀行員も説明してるんだけども、自分はそういうことやったことはないんですよね。リスク取ったこともなければ、分散投資って言葉は使うんだけれども、実際どうやってやっていいかも知らない人が多分大半だと思うんですね。
- 意外とね、社内預金まだ金利高かったりするでしょ?銀行ってちょっとは。そんな事ないですか?
- 今のこの低金利自体はどうしようもないんですけど、そういう所に置いておく人が大半ですね。
- まぁそういう事もお客様には知ってほしいですね。立場が違うよっていう事と、今までそういった事を言う人もいなかったけども、正直ね、今は販売員に直接行くのか、その前にどなたかに見てもらうのか大事って事ですかね。
- そうですね。
- もう少し前に出会っておかないといけない感じですね。
- そうですね。早めに来て頂けるといいんですけども、まぁ普通の人って中々ね、やっぱり…
- 失敗してから?
- えぇ…まず投資しようとその気持ちになってほしいなと思ってるので、そこで出会える人が、これからやりたいっていう人ばかりだといいなとは思ってるんですけども。やっぱり必要だって思う時はそういう困った時になっちゃうっていうことなんでしょうね。
- なるほどね。まぁ言ってみたらファイナンシャルプランナーって予防医学的な所ありますからね。実際に症状が出てからよりは予防の所が、何だろう予防医学…漢方医さんとかっていう感じですかね。
- 対処療法でFPではないですよね。
- 対処療法じゃないですよね、確かにね。そうそう、まぁ今パッと何か変わるわけでもないですしね。
- そうですよ。
- 予防医学ね。言ってみたら保健室の先生ぐらいのイメージですかね。
- それ良いかもしれませんね。
- 病院の先生じゃなくて、保健室の先生ぐらいな。
- ちょっと仲良いぐらいの。
- そうそうそうそう。何かちょっと朝は起きにくくてみたいな。企業医さんとかね。
- そうですね。もっと気軽に来てもらえるように本当は我々もそういう仕組みを何か作っていかないといけないかもしれないですね。
有料相談と無料相談との違いとは?
- 気軽って言った時に料金、出てくると思うんですよね。まぁ無料相談なのか、有料相談なのか。私は有料で受けていますけど、皆さんはどうですか?寺田さんは?
- うちは無料っていう感じになります。今まだセミナーみたいのを将来的にはセミナーをやって、お客さんにじゃあ個別に相談したいなっていう方に来て頂いて、その時にはお金を頂くようなそんな相談にしたいと思ってるんですけども、今はどうしてもご紹介が多いんで無料っていう感じになってしまっていますね。
- なるほどね。寺田さんは保険代理店さんを営んでらっしゃるっていうそういった立場もね、ありますから、そこを有料っていうのも若干難しい所はありますよね。
- でも今後ホームページとか、WEBのサイトを見て来て頂いた方には、やっぱりそれは時間を割いてお話するわけですから、税理士さんとか、社労士さんと同じような感じで。来る方も最初から「相談はいくらですか?」っていう感じになってくるはずなんですよね。何も取り込むようなものがなければ。
- FP相談としてね。
- そうですね。それはそれで看板を上げれば成り立ってはいくとは思うんですけども、今の所そういう文化は…
- 過去からのお客さんの繋がりにあるのねっていう感じですかね。
- うん…
- まぁ今まではね、お金の相談無料っていうのが当たり前でしたからね。青山さん今有料相談されてるんですか?
- そうですね。ただきっかけとしては無料に近いセミナーとか、ランチ会とかをやりまして、そこで30分とか1時間相談をしたい人は相談を受けますよというような…
- お試しがあって?
- はい、そんなことをやってますね。
- まぁとりあえずはわからないですからね。
- そうですね。
- 千葉さんはどういう料金設定なんですか?
- えっと私は今は初回無料で、2回目以降は内容に応じてっていう形で。
- あ~。予算的にはどのぐらいのイメージで…
- 予算的には…
- お客さんは用意したらいいんですか?
- 予算的には二回目行ってこっちも色々準備しないといけないってなった場合には、まず五千円ずつかなっていう。
- 五千円から?
- 回五千円ですね、時間じゃなくて。
- 一回と言うと相談時間ではなく?
- 時間ではなく回数です。
- 回数で?
- なので一回で二時間もし話してても二回目は五千円。そこで長引いたり、短くなったりはあると思うんですけども、それはもう内容によるので。
- なるほど。じゃあもう一回会って五千円。何回ぐらい会うのが多いんですか?住宅購入に関するご相談だと。
- 住宅購入に関する事だと、まず一回目で色々話しを聞いたり、もしある程度決まってるのであれば決まってるものを見せてくださいっていう話もしてるので。
- 現状ね、貰ってるやつがね。
- どういうの貰ってるんですか、どれとどれ…まぁ私の所に来るのはあらかた決まってる人が多いので。
- どうA?どうBみたいなね?
- 「こっちとこっちどっちがいいですか?」みたいな。「他に選択肢ありますか?」みたいな感じで来られる方が多いのでそれを見て貰ってっていうのは初回タダでやって、二回目以降「これとこれでああですよ、これだったらこっちですね」っていうのを二回目以降で伝えて、そのフィードバック貰ったりとかして、だいたい三回か、四回目ぐらい。
- 三回か四回。そしたら二万円程度をみておくといいって感じですかね?
- そうですね。
- だいたいね。まぁケースバイケースでしょうけど。でも住宅ローンって組み方によって相当違いますよね?
- 相当違いますね。
- 何百万って違いますよね?
- ビックリしますね。
- 本当に二万円で、今それこそ低金利、低金利って言われてますけど、あれってちょっと考えてみるといつの時代でも「今が一番金利安いんです」っていうのを毎年言ってるなっていう。
毎年毎年ね。ここ何年もね。
- 何年も言ってますよね。一回ちょっと半年前ぐらいに「底を打ちました。ちょっと上がります」みたいな話もあってちょっと上がったかなと思いきや、いや別にみたいな所もあって。今のそれこそ銀行さん何か結構金利競争してるじゃないですか。もう本当によくこれでやっていけるなっていう所もあるじゃないですか。マイナス金利だとかって言ってるのにっていうのもあるので、そこっていうのは意外と幅っていうのがここ何年かではあまり動かないので。
- 金融機関さんの比較なんかもされるんですか?千葉さんは。
- しますね。幸い私紐付けじゃないので言いたい事言える。
- フラットな感じで色んな傾向を見て。
- そうですね。あとは商品だけとかだとネットでもできるので、それだけじゃない所。例えばそこの窓口だったら窓口行くんだったらそこがいい、けどちょっと高いんだよねとか、親切なんだよねっていう話もできますし。
- なるほど。+αの話もできますし。まぁ二万円で今持ってるやつ全部を見てくれて、診断してくれて、良いオプション付けてくれてだったら、お客様喜ばれますよね?
- そうですね、やっぱりそこは…
- 満足度は高いよね。
- あとやっぱり大きいのは紐付けじゃないというのが大きいのかなと。住宅メーカーの人じゃないっていう所で、この人はフラットに見てるんだなって思われてるのが一番大きいのかな。
- なるほどね。あとやっぱ保険とか家計全体を見直していっていくって大事ですよね?
- 大事ですね。
- 住宅メーカーそこまでは絶対できないもんね。
- ですね。私も元々生命保険の営業をやっていたので、そういうナイーブというか話も色々聞いていると、「あぁそうだよね」っていう所が出てくるので。
- ここは売りたい人なのか、ちゃんと見てあげる人なのか線引きですよね。寺田さん乗り合いでしたっけ?
- 乗り合いもしてます。なので、ただ何十社も乗り合っている系ではないので、フィナンシャルになってしまうんですけれども。今は聞きに来てくれる方が前段階で色んなネットで調べくるじゃないですか。だからやっぱり嘘はつけないんですよ。皆さんの方が頭良くなってきてるので。だからまったく中立公正ではなくて、やっぱり自分達が売りたい商品あるんですけれども、でもやっぱりそっちの方がよければそっちの方がいいですねっていう事はお伝えをするっていう事で信頼も得てくるのかなっていう。
- という事は判断基準をお伝えしてるっていう感じですかね?
- そうです。本当にこれ良いものなのかどうなのかっていう事と、あとは保険だけじゃなくて社労士さんまではもちろん、税理士さんまではいかない。だけども横断的に教えてくれる方がいないじゃないですか。
- そうですね。
- なので先生もあれですけど、公的保険のアドバイザ―もやっているので、やっぱりそういう所で、そういう所をまず教えてあげると凄く「あぁそうなんだ」っていう納得感を得て、次も相談しようかっていう風になってくるんで、その辺の所がFP的な感じでは。
- よくFPって包括サービスって言うけれども、ここはやっぱり私達の強みですよね。保険だけじゃなくて税金面だったりとか、社会保険の話をちゃんと伝えた上でお話をする。あとは長い時間軸ではリスクもあるわけだから、こうこうこういう風な所をね、考えなきゃいけないよっていうのは販売員じゃない所はやっぱり強いですよね。
- だから節目節目で最初に気に入って頂いて、そう思ってくればご相談料頂いても節目節目、結婚する、子供産まれる、住宅建てる、リタイアするっていう所で相談をしたいなっていう風に思って頂ける、そういう人がそばにいれば一番良い事ですよね。ホームドクターみたいな感じですね。
- なるほどね。じゃあ寺田さんの感じだとフワッと立ち寄っても十分お客様はお話は聞けるっていう感じなんですね。要はFP相談ってね、何か色んな書類を持ってきて、揃えてこなきゃいけないのかっていう所もあるんじゃないかなって思うんだけど、そういう事はない?
- できれば収入とそのぐらいは、ご家族構成ぐらいはわからないと。
- まぁそれはいつ聞いても答えられるぐらいな項目だけどね。
- そのぐらいで大丈夫です。
- さすがにうち家族何人いるかわかんないとか。でもそのレベルでフラッと来ても、要は敷居は高くないよっていう事ですよね。
- そうですね。っていう事をお伝えしたいんですけど、今発信力がちょっと弱いのでそういう所伝えていきたいなと思ってますね。
- なるほど。青山さんは今料金とかは最初が無料でみたいなやつで?
- そうですね。本相談については、二時間で1万円プラス税でやってます。
- っていう事は回数?一回二時間?一回二時間一万円?
- そうですね。一回2時間1万円プラス税ですね。
- 何回ぐらいお見えになる方が多いんですか?
- そうですね。一回で終わる方もいれば、二回三回ぐらい。それから継続的に毎月ぐらいやってくれっていう方もいるんですよ。
- 毎月ぐらい?
- ええ。その方は最初は「資産のこういうのを持ってるんですけど、どうしたらいいでしょうか?」から始まったんですけども。ライフプランを考えてやっていきたいっていうことで、今ライフプランを作って、どれくらいの資産運用できるかっていうのを出して、じゃあNISAでいきますか、つみたてNISAでいきますか、イデコでいきますかというそういう話になってきてですね。
- そうすると一回一万円だけれども、多い方は五万、六万となる事もあるという事ですね。
- そうですね。
- なるほどね。例えば資産運用のご相談ってある程度資産家じゃないと行っちゃいけないんじゃないかっていうような人が多いと思うんですけれど、まぁぶっちゃけね、どのぐらいのお金を持ってる方がご相談来てる方多いです?
- そうですね。中にはやっぱり作りたい、資産を作りたいんだけども、今の生活でもキュウキュウとしていて、どうやったら貯めることができるんでしょうかとか、そういう方もおられるんですね。そういう方についてはどうやってお金をひねり出すか。例えば保険の見直しをするとか、スマホの料金を見直すとかですね。
- 確かにね。
- それから、今電力・ガス乗り入れじゃないですか。それで節約するとか色んな手法をお示ししてそこから選んでもらうとかですね、そういう所から入っていく方もいるので。特にたくさんの資産を持ってる人じゃないといけないとか、そういう人だけが相談に来てるというわけではなくて、どうやったら積み立てができるでしょうか、どうやったら資産形成ができるでしょうか、そういうレベルの人も結構おられます。
- そこがやっぱ私達の強みですよね。銀行とか証券会社ってお金持っていかないとね、口座開かないといけないですからね。お金ありきですけど、私達はそこまで、これからお金作りたいっていう人が来て頂くと良い所ですよねっていう事ですね。なるほど。いや少しでもね、私達がお話できて、お役に立てる場が増えればいいなと思うんですけれども。私達自身はね、色々相談ねっとっていう事で情報発信してますけど、普通の方がね、FPを見つけるにはどうしたらいいのか。良いFPとか、いわゆる中立と言っても立場若干違う所があると思うんですよね。思いが違ったりとか。どうやって探したらいいですか?見分け方みたいな。
同業からみた、良いFPの見分けるコツは?
- 見分け方、見分け方ですか…一番は全然知らない人であれば、知ってる人であればもう紹介とかで色々聞けるじゃないですか。全然知らない人になるとやっぱりお客様見るのってネットとかの投稿になってくるので、こっちは情報発信する側としての話になるんですけど、どういうお客様いらっしゃいましてこういう相談、こういうお話しましたよっていうのをこっちとしてもちゃんと出していきたいと。お客様迷うかなと。メニューばっか載ってても「で?」ってなっちゃうのがなっていうのは思いますね。
- よりお客様にわかって頂けるような情報発信をしてる人の方が目安的にはいいっていう感じですかね?
- そうですね。一つの目安になるのかなと思っていますね。
- FPの資格をね、お客様多分知らないと思うんですよ。青山さんちょっと説明してもらっていいですか?
- はい。
- FP資格とはみたいな。
- あ~、そうですね。
- 名乗っていい人は誰みたいなね。
- ファイナンシャルプランナーという資格がありまして、それを持っている人達ですね。これ国家資格でもあるし、FP協会っていう所があって、そこの資格でもあるんですけども。そういう資格を持っているとある程度の知識があるなということが言えるんですね。ですから、そういうFPの資格を持っている人に相談するっていうのが基本でしょうね。
- そうですね。まぁFP協会が出しているものはAFP、CFPと二つがあって。AFPの方が初級、一応CFPが上級。で、国家資格は一級、二級、三級があって、一番上が一級なので、そういった事は少し覚えておいて頂くといいかもしれませんね。
- そうですね。
- なるほど。じゃあ寺田さん、こういう人に是非FPに会いに来てもらいたいなっていうのあります?
- こういう人に。やっぱりどこかで悩んでしまったら、立ち止まって一回考えなおす。何かその、さっき言いましたセールスマン、販売員の方だけの多分知識ではどうしても偏った意見に巻き込まれてしまうという事があったので、ネットだけの情報っていうのも偏りあるので。そういう人と会って、お話をして、アドバイスを頂くっていうのが大事だと思いますね。
- なるほどね。
- さっき千葉さんがおっしゃったみたいにネットでのコラム発信もいいんですけど、それを見たあとで例えばFP協会がやってるセミナーを見に行くとか、カルチャースクールとかでやってる方もいらっしゃるので。そういう方を一回聞くと人となりがわかるので、自分にやっぱなじむ人となじまない人っているかと思うんですね。
- 価値観だしね、お金ってやっぱりね。
- そうですね。そういうのを聞いて、それから個別相談に行かれるといいのかなと思いますね。
- まぁある程度体温を感じながらお話をする部分はありますよね。やっぱり長いお付き合いになりますよね。
- そうですね。
- それこそ寺田さん何か長いお付き合い多いんじゃないですか?
- 長いですかね。これからも頑張っていきたいと思います。
- いやいや本当に。私でさえもFPで独立して今13,4年になりますけど、 長い方だと本当に10年以上お付き合い頂いてるので。まぁそれ付き合ってもいい人間かどうかは会いに来てほしいみたいな事すかね?
- そうですね。まぁ孫子の代までてっていうやつですね。
- まぁ今まで日本でそういったお仕事をしてる人達がいなかったから。どうしても金融機関で担当者が変わったりとか、販売員さんが変わるのはあったけれども。でも私達は紐づかないだけにね、転勤ないですしね、担当が変わる事はないですね。一度会っちゃうとずっと、そのまま私が担当します。その分逃げも隠れもできないっていう覚悟を持ってやっていますから、そういった所で会いに来て頂ければなっていう感じですかね。
- そうですね。
- もうちょっと敷居を低くしてね。
- そうですね。
- 岩手だとまたまだじゃないですか?認知度。どうですか?
- そうですね。
- 今日はたまたまエリアもね、それぞれ。私はだいたい東京中心に活動してますけど、千葉さんは?
- 岩手です。
- 岩手で。
- 私は岐阜と名古屋です。
- 岐阜、名古屋。で?
- 青森です。
- まぁ今オンラインっていうのもありますしね。できるだけ声を聞いたり、顔を見に来てくださったりとか、そんな感じでお会いできればいいですかね。
- そうですね。
- はい。じゃあみんなたくさんの方にFPのお役立ちができるようにお待ちしてますという辺りで終わりにしたいと思います。では今日はどうもありがとうございました。
対談動画
今回の対談に参加された皆さん
山中 伸枝
(やまなか のぶえ)
山中 伸枝のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
千葉 雄大
(ちば たけひろ)
青山 創星
(あおやま そうせい)
青山 創星のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ
寺田 紀代子
(てらだ きよこ)
寺田 紀代子のiDeCo(イデコ)ポートフォリオ