FP(ファイナンシャル・プランナー)を養成する山中塾の塾生は基礎研修を終了後、FP相談ねっと認定FPとして活動しています。今回は、そんな塾生の1人である向藤原 寛FPにインタビューを行いました。
向藤原 寛 FP
大学時代からFPの考え方に関心があり、先進的に取り入れていた証券会社に就職。証券業界で25年のキャリアを積むが、体を壊して退職することに。休養後、大手乗合保険代理店所属を経て、独立系FPとして開業する。現在はライフプランニングを中心に、IFAとしてもお客さまが直面するお金の問題をサポートしている。
向藤原FPのサイト
――山中塾に入った理由を教えてください。
向藤原FP:
独立系FPとして開業するにあたり、自分の強い分野を作って特色を出し、有料相談につなげたいと考えていたからです。その際に注目していたのが、確定拠出年金でした。確定拠出年金は資産形成にとって一番効率の良い方法ですし、お客さまには真っ先に伝えるべき仕組みだと思っています。自分の得意分野である投資にも密接に関わる有利な制度なので、これを正確に伝えられないようではFPとして失格だなと。2015年あたりから情報をキャッチアップするなかで、山中塾に出会いました。
――山中塾はどんなところですか?
向藤原FP:
楽しいところですよ。そもそも、山中先生の生き方自体が面白いから(笑)。
FPには法律的に、独占業務といえるものが何もないんですよね。誰でもFPを名乗れるし、まして個人なんて吹けば飛ぶような存在です。そのなかで、山中先生はどこの金融機関に所属することなく、確定拠出年金の知識など自分の強みを伸ばしてFPのキャリアを積んできている。失敗を恐れず、ぶち当たって時に壊れかけながら、それでも前向きに取り組んでいる姿勢に学ぶことがたくさんあります。
メンバーの皆さんも、情報をキャッチする力や仕事に活かしていく力に長けていて、常にアンテナを高く持っている方が多いと感じます。山中塾は、FPとしての活動が共通点で、そのほかに各々の得意分野があります。自分にはない分野に関しての意見は、とても参考になりますね。
いつでも自分がワクワクする仕事をしていきたいと思っていますが、そのためにFPとして知らなくてはいけない、様々な分野の情報を吸収できる場という感じでしょうか。いつも楽しませてもらっています。
――山中塾の活動が仕事に役立ったと感じる点はありますか。
向藤原FP:
「FPとしてできること、できないこと」を詳しく知ることができたのはとても役立ちました。確定拠出年金の専門家というのは、企業内で業務をしたことがあるとか、資格を持っているという方が多いです。僕は実務的に確定拠出年金のサポートをしたことがなかったので、山中先生のFPとして築いてきたことに基づく情報は参考になりました。
仕事の幅も広がったと思います。まさか、自分が執筆することになるなんて、思いもしませんでしたね。最近はリクルート社の「保険チャンネル」や「アミュエル」というメディアで執筆しています。筆も遅いし、ダメだろうと思っていましたが、意外にもできてしまっています。
――山中塾に入って変わったこと、山中塾だからできたことはありますか。
向藤原FP:
自分が楽しいと思うこと、面白いと思うことを実現できるように動けていると感じます。これまで自分にはできないと思っていたり、やってみたいけど…と思うことに対して、山中先生の「やってみる?」というノリで実現しちゃった!ということが、現実にどんどん起こるので(笑)。
例えば、僕は立川に「資産形成・承継研究会」という弁護士や司法書士など士業を集めた社会教育関係団体を立ち上げているのですが、その勉強会に厚生労働省や金融庁の方を招きたいと相談したら、山中先生の人脈もあって、本当に開催することができました。
お客さまには様々な資産のかたちがあって、その課題に向き合うと、FPだけではできない仕事につながっていきます。そのために士業とのつながりも大事にしていますが、法律的に「FPとしてどこまでできるのか」という限界を知ることも重要です。国の考えや正確な情報を直に聞く機会はなかなかないので、こうした勉強会は山中塾に入っていなければ実現できなかったと思います。
活動の全てが自分の周りに波及効果的に広まっていると感じるので「やってみませんか?」と声がかかったことには、まずやってみようと。前向きに取り組んでみるようになったと思います。
――山中塾への入塾を考えている方にメッセージをお願いします。
向藤原FP:
山中塾には本当に役に立つ情報があり、それを多くの人に届けることの大切さを仲間と共有できます。フランクに情報交換できるのも魅力です。個人的には、税理士や税務に精通したFPの方に参加いただけるといいなぁ…と思います。
また、現役の証券マンは、確定拠出年金について絶対に知っていた方がいい。確定拠出年金は成績に直結しませんが、お客さまに誠実な仕事をするつもりがあるなら学ぶべきです。経験上、証券マンは外部に出る機会も少なく、視野が狭くなりがちですが、お客さまのライフプランを見るためには、もっともっと勉強しなくてはなりません。
僕は目の前のお客さまがHAPPYになること、本当に幸せにできるように仕事をしています。その手段が投資であれば投資のサポートをしますし、お客さまが年を重ねたら相続もサポートしていきたい。そのためには色々な人の力が必要で、つながりや情報を継続的にキャッチアップするために山中塾にいます。特に現役の証券マンには、誰のために仕事をしているのかを入塾して考えてみてほしいです。
向藤原 寛 FP
大学時代からFPの考え方に関心があり、先進的に取り入れていた証券会社に就職。証券業界で25年のキャリアを積むが、体を壊して退職することに。休養後、大手乗合保険代理店所属を経て、独立系FPとして開業する。現在はライフプランニングを中心に、IFAとしてもお客さまが直面するお金の問題をサポートしている。
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