FP相談ねっと代表山中伸枝 2021/2/25追記
ご自身の給与から、確定拠出年金の掛金を拠出する「給与減額型」の選択制は、たくさんの会社で導入されています。給与の中から掛金を拠出すると、その金額は従来の給与の扱いと異なり、税金も社会保険料もかからないお金となり、有利に老後の資産形成にお金を回すことができます。一方で、実質給与額が掛金分減額されることにより、社会保険の給付が減ることがあります。こちらについては別途コラムでご説明しているのでご参照下さい。
社会保険給付のうち老齢厚生年金への影響は確定拠出年金での自分年金形成によりそれほどのデメリットに感じないとおっしゃる方も多いですが、傷病手当金、出産手当金の減少は気になる方も多いでしょう。現行の会社の制度では、給付減を受けないようにするには掛金を減らすあるいは拠出しないしか方法はありませんが、2022年よりすべての企業型確定拠出年金の加入者が会社の制度変更なしにiDeCoに併用加入ができるようになります。iDeCoの掛金は所得控除のみですから、掛金をiDeCoで行うことはすなわち社会保険給付の減少は発生しないということになります。
確定拠出年金の法律はずいぶんと変化しています。ぜひ専門家のアドバイスも受けながら最適な方法で老後資産形成を行ってください。
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確定拠出年金の専門家として、ヤフー知恵袋さんにて回答をしております
以下の記事がベストアンサーに選ばれました
chiebukuro.yahoo.co.jp/my/yc_ogweh
【質問】
ライフプラン手当てと確定拠出年金についてわからない事があるのですが、ライフプラン手当てを毎月の給料で支払うか、確定拠出年金として貯蓄していくかと言う事なのですが、この制度があるということは退職金はどうなるのでしょうか?
主人が会社で説明を聞いてきたそうなんですが話が全く理解出来なかったそうです。。
ただ、掛け方次第で退職金なくなるらしいで~。
と言われたのですが。。
冊子を読んでも理解が出来ません。
本当に選択次第で退職金がなくなる。または増減すると言う事なのでしょうか?
私自身もライフプラン手当てと確定拠出年金について調べたのですが退職金がどうなるかと言う事については全く理解できていません。
どなたか簡潔に教えていただけませんでしょうか?
【回答】
確定拠出年金相談ねっとを主宰しておりますファイナンシャルプランナーの山中伸枝です
手当の意味合いについては会社のルールなので、なんとも言えませんが、おそらくライフプラン手当というのはご自身が任意に将来の積立に「確定拠出年金」として回せる権利の枠という解釈でしょう
これまでの給与が40万円であれば、ライフプラン手当が55,000円で給与が345,000円とかになっていませんか?
そしてそのライフプラン手当55,000円のうち、3,000円以上の任意の額を「確定拠出年金」として拠出できる仕組みなのではないでしょうか?
もしそうであれば、確定拠出年金として拠出できる額は自分自身の貯蓄をしながら節税ができる仕組みなので、活用できるのであれば活用した方がお得です
分かりやすく動画で解説しています
shacho-radio.com/?p=1244
退職金との兼ね合いは会社によって異なりますので会社に確認するべきです
また退職金が増減するというのは、きっと確定拠出年金はご自身で運用しなければならない制度なので、運用次第で資産が変動するという意味でしょう
こちらについては少しずつご自身で勉強されることをお勧めします
いずれにしろ、確定拠出年金は老後資産作りとしてはとても優れた制度です
しかし、ご自身のお金の向き合い方、ライフプランの考え方をしっかり持っておかないと、上手な活用ができない場合もあります
良い機会です、ぜひご主人と一緒にこれからの資産形成をお考えになられると良いかと思います
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