2015年10月より共済年金が廃止され、公務員も厚生年金へ加入となります
いろいろな記事も出ていますが、こちらの記事が非常にまとまって分かりやすいと思います
地方公務員共済組合連合会 PDF 「共済年金は厚生年金に統一されます」
ポイント
★老齢年金の3階部分といわれる(いわゆる公務員だけがもらっていた上乗せの公的年金 月の給付平均額2万円程度)職域加算がなくなります
★職域加算の代わりに年金払い退職給付制度が創設されます(結局共済年金の優遇はなくなっていないじゃないかといわれる所以)⇒ 制度的にはDB(確定給付企業年金)キャッシュバランス型のイメージ、保険料の上限が設定され、運用利回りは国債に連動、モデルケースでは、月1.8万円の給付額
★保険料の負担は、厚生年金保険料と統一になります⇒資料を見ると結構保険料に差があったことが分かります ただ退職給付制度の保険料(労使合わせて1.5%)を考えると、単純に統一とは言えないような気もします
★これまで優遇されていたいくつかのルールも統一されます
例えば・・・
・遺族共済年金は転給(遺族年金受給中の妻が亡くなると父母が受け取るなど)が認められていましたが、なくなります
・障害共済年金も支給要件として保険料納付要件(保険料納付義務期間の内3分の2以上納付済み期間があること)が加わります
※障害年金については、共済との一元化を受け厚生年金の方が少し仕組みが緩和されます
これまで厚生年金では障害認定を受ける際の「初診日」の申告にカルテなど証拠書類を提出しなければなりませんでしたが、共済年金と同様自己申告で申請できるようになります(すべてが認定されるわけではないでしょうが、これまで証拠が出せなく不支給だったケースでも救済される可能性が出てきました)