2016年2月22日の日経新聞1面の記事日経新聞「企業年金 マイナスの公算」
企業年金の運用利回りが再び悪化し、企業は年金債務を穴埋めする必要が出てきたと報道しました
2014年はアベノミクスの影響で持ち直した運用利回りも最近の株安で大きく落ち込みました
企業年金、ここでいうところは、厚生年金基金と確定給付型企業年金ですが、は将来支払うべき従業員の退職金を想定した利回りで運用し準備するという責務を負っています
厚生年金基金はその想定利回りを5.5%としているところが多いと言われています
確定給付型企業年金は、およそ2%前後ではないかと思いますが、それでもその差分は株価の影響を「企業の負担」とするわけです
確定給付型企業年金の場合、適時決算で企業年金の収支を計上しなければなりません
つまり、運用の悪化は、決算の悪化となります
また確定給付型で行う財務検証の結果、想定利回りを下げれば企業が負担する掛金が上がる事になりますから、それもまた企業の財務上の負担が大きくなることになります
会社として、従業員の将来をまもる企業年金を維持することはとても大切なことだと思います
しかしそのために、本業以外の原因がもとで決算が悪くなったり、利益から企業年金の損失を穴埋めをしなければならず結果業績が悪化しては企業として本末転倒ではないでしょうか?
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確定拠出年金は企業年金でありながら唯一将来債務が発生しない制度です
ぜひこの機会に情報収集をされてみたらいかがでしょうか?