企業年金の、転職による移行に関する質問です。

確定拠出年金の専門家として、ヤフー知恵袋さんにて回答をしております

以下の記事がベストアンサーに選ばれました

chiebukuro.yahoo.co.jp/my/yc_ogweh

【質問】

企業年金の、転職による移行に関する質問です。

現在の会社が確定拠出で転職先が確定給付の場合、転職後のそれぞれの扱いはどうなるのでしょうか?
退職により確定拠出はストップ?(払い戻し?)で、
確定給付は転職先でゼロからスタート(?)
でしょうか?

具体的なイメージが沸いていないのですが、このような転職を行うことで、
何か自分にとって不利益になるようなことは起こったりしませんでしょうか???

年金の観点では、やはり転職先も確定拠出を採用しているところにのみに絞った方がよいでしょうか?

簡単にわかりやすく説明いただけると有り難いです。

【回答】

確定拠出年金相談ねっとを主宰しておりますファイナンシャルプランナーの山中伸枝です

確定拠出は自分の口座にお金を積み立てるので、転職しても持ち運びが可能です

しかし確定給付とはその会社の金庫にお金が入っていて、会社が全体の資金を運営しています

そのため現時点では両制度間の資金の移動は困難です

今の確定拠出の資産を持ちながら確定給付の会社に転職の場合、確定拠出の資産は個人型に移し「運用指図者」となり運用のみを行います
※法律が変わり確定給付のある会社にお勤めの方も拠出が認められる方向です

こちらの記事が参考になるかと思います
fpsdn.net/column/2015/05/4858.html

新しい会社の確定給付は、入社後会社の規程にそって開始されます

確かに転職先に確定拠出がなければ、運用のみの期間が発生しその間資産形成が中断してしまいますが、その分は確定給付の計算期間となりますので、そこまで大きな不利益となるかというと転職先を絞り込んでしまうほどではないように感じます

あとは個人型の拠出ができるようになった時に、速やかに個人型で拠出を継続されれば、確定給付と確定拠出ふたつのメリットを享受できるので、ニュースなど少し気を付けてちぇっくしておいていただくと良いかと思います

蛇足かもしれませんが、確定拠出の資金を確定給付に移換しないという選択は、別にデメリットではありません

なぜなら確定給付は会社の金庫内の資金なので、確定拠出のように個人資産の保全という意味では倒産時に資金がなくなってしまうリスクがあるからです

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