公務員はねんきん定期便のチェックを

今後の生活設計をするにあたり「数字」はとても大事です

 

特に老後の資産形成にはある程度の目標額を持ちながら計画をする必要があります

この場合の目標額は、老後に必要なお金を試算し、そこからすでに準備されているお金(公的年金、退職金、その他)を差し引いてもまだ足りない分ということです

 

昨年12月より公務員にもねんきん定期便を送付されるようになりました

ねんきん定期便はお誕生月に届きますので、まずこの書類を確認しましょう

 

50歳以上の方には、何歳からいくらの年金が受給できるのか、ほぼ確約の数字が掲載されています

今後大きな収入の変化がなければこの数字通りの年金を受け取ります

50歳未満の方の場合、書いてある数字は、「現在時点での確約年金」です

40歳で受け取れば、過去20歳から40歳までの年金加入歴に応じた年金額です

そのため、今後の「見込み」を加算する必要があります

 

今後の見込みは以下の数式で計算します

給与x5.481÷1000x加入見込み月数

 

給与は60歳までの平均です

見込みが立つようであれば、細かく計算するのも良いですが、漠然としているようであれば現状維持の場合とざっくり計算しても良いです

例えば給与50万円であと20年公務員という場合は

50万円x5.481÷1000x240か月=657,720円と国民年金部分は2万円x(60歳-今年齢)でおおよそ計算できるので、2万円x(60歳-40歳)=40万円

合計105万円を現在の年金額に加算した額が65歳からの年金見込み額となります

 

お時間のある方は、ねんきんネットのシミュレーションを利用するのがベストです

 

公務員の生活設計も厚生年金との一体化で大分変りそうです

ぜひ早めに主体性をもって生活設計に取り組まれた方が良いでしょう

関連記事

節目年齢時のねんきん定期便でチェックしたいポイント
人生で3回、封筒で届くねんきん定期便 「ねんきん定期便の封筒って何色ですか?」 そう聞かれると、多くの方が「えっ、はがきですよね・・・」と戸惑いながら答えるのではないでしょうか?でも、人生で3回、「節目年齢の年」だけは、写真のような青いA4サイズの封筒で届きます。 節目年齢の年とは、35歳、45歳、59歳の3回です。 筆者は……
どうしてiDeCoで老後資金を作らなければならないのか、そのとっても簡単な理由
こんにちは、確定拠出年金相談ねっと 代表の山中伸枝です。 iDeCoは老後資金作りでいえば、最強の仕組みです。それは間違いありません。でも「どうしてiDeCoなのか?」を明確にしておかなければ、本気で取り組もうという気にもなれません。なにしろiDeCoは60歳まで下ろせないお金、普通人はなかなかそんな流動性のないところにお金を積立したくないからです……
経営者・人事こそiDeCoを知ろう!
  ★☆★☆★☆★☆募集中★☆★☆★☆★☆ 今年最後の法人向け「確定拠出年金まるわかりセミナー」 12月15日(木)14:00からです 詳細こちら http://dc-seminar.net/ ★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆   こんにちは、心とお財布を幸せにする専門家、 ファイナンシャルプランナーの山中伸枝です 最近のご相……
公務員の共済年金一元化について(2015年10月より)
2015年10月より共済年金が廃止され、公務員も厚生年金へ加入となりますいろいろな記事も出ていますが、こちらの記事が非常にまとまって分かりやすいと思います 地方公務員共済組合連合会 PDF 「共済年金は厚生年金に統一されます」 ポイント★老齢年金の3階部分といわれる(いわゆる公務員だけがもらっていた上乗せの公的年金 月の給付平均額2万円程度)職域加……