大北 あかり

マクロ経済スライド発動!ってどういうこと?

2020年度(2020年4月から)の年金支給額が引き上げられたというニュースが出ました。
過去の国民年金 老齢基礎年金の満額がいくらなのかが気になり調べてみました。
昨年に財政検証が行われたので、2014年の財政検証の年までさかのぼってみました。

2014(平成26)年度:772,800円(64,400円/月額)
2015(平成27)年度:780,100円(65,008円/月額)⇒マクロ経済スライド発動
2016(平成28)年度:780,100円(65,008円/月額)
2017(平成29)年度:779,292円(64,941円/月額)
2018(平成30)年度:779,292円(64,941円/月額)
2019(平成31)年度:780,100円(65,008円/月額)⇒マクロ経済スライド発動
2020(令和2)年度:781,692円(65,141円/月額)⇒マクロ経済スライド発動

マクロ経済スライドが発動されるってどういうこと?

Q:マクロ経済スライドって何?
   ↓
A:そのときの社会情勢(現役⼈⼝の減少や平均余命の伸び)に合わせて、
     公的年⾦の給付⽔準を⾃動的に調整する仕組みです。

Q:マクロ経済スライドが発動されるときはどんなとき?
      ↓
A:物価と賃金が両方とも上昇するときに発動されます。

Q:発動されたら、どうなるの?
      ↓
A:年金額の伸びは、物価や賃金の伸びよりも低くなります。

Q:なんで、年金額が増えるのを調整するの?
      ↓
A:現役世代が払う保険料の上限が決めらています、
     少子高齢化で、現役世代が支払う保険料が際限なく増えるのを抑制するためです。

Q:つまりどういうこと?
      ↓
A:将来年金を受給する世代(孫の代)にも、
   年金制度を維持して給付水準を保てるようにするために
   現在年金を受給している世代にも(孫のために)少しガマンしてね、
   ということで、多世代間でバランスをとった。ということです。

 

年金って大丈夫なん?・・・心配ですか?

年金制度の健康診断「財政検証」を少なくとも5年ごとにしてます。

健康診断「財政検証」では、財政の見通しを作成して、
マクロ経済スライドの開始や終了年度の見通しの作成を行って、年⾦財政の健全性を検証しています。

定期的に健康診断をすることで、その時の結果によって
食生活の改善や、運動を増やすなど、何かしらの対策を考えますよね。
年金の健康診断「財政検証」も同じです。

2019年の財政検証のポイントを プチっと、振り返ります。

色んな社会情勢(将来の人口推計や様々な経済前提)のケースを想定して、
現在の年金がどうなるか試算してます。
 ①経済成⻑と労働参加が進むケース(ケースⅠ〜Ⅲ)
 ②経済成⻑と労働参加が⼀定程度進むケース(ケースⅣ・Ⅴ)

これらのケースを試算した上で、

将来世代(孫たち世代)が、社会状況や経済状況が変化しても
年金を受け取ることができる安定した制度にするためには
どんな対策をとると、どんな効果があるかを試算したのが、
「オプション試算」です。

今回は、A・B 2つの「オプション試算」が示されました。

オプションA:厚生年金の加入対象者を今後増やすとどうなるかという試算(適用拡大)
オプションB:年金保険料を払う期間を長くして、繰り下げて受け取る選択肢も広げるとどうなるかという試算


A・B 2つの試算ともに、
将来世代(孫たち世代)にも年金の給付⽔準を確保する上でプラスになるとしています。

これらは、あくまでも試算で、今後どうなるかは分からないですが、色んな議論が行われています。

財政検証の詳細は以下でご覧になれます。

将来の公的年金の財政見通し(財政検証)
www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/nenkin/nenkin/zaisei-kensyo/index.html

2019(令和元)年財政検証結果のポイント(簡易版)
www.mhlw.go.jp/content/000540198.pdf

年金は、障害・遺族・老齢と国民全体で支え合う保険制度やから

年金制度って大丈夫なん?の漠然とした心配や不安のままにしておくのではなく、
安心して安定した制度として将来世代に引き継ぐために、
私たちが考えて、取れる対策は何か、前向きな議論がしたいです。

将来世代に安定したパスを出せるように、
現在の支え手として責任を持った判断ができるように、
年金のこと正しく知ることが、はじめの一歩やと思います。

年金の講座やってます(^O^)/

次回開催:3月7日(土)です。
開催のご案内は、下段に詳細を記載しました。
是非ご覧ください。

たった90分で、
公的年金のしくみが分かる、
万が一の保障が分かる、年金の作り方が分かる

ねんきん定期便で、老後資金と働き方が分かる実践 講座

実際に書いて分かる老後資金、実際いくらなん?どうなるの?

ここ「一番知りたい!」ですよね、
はーい、計算できまーす。

ご自身のねんきん定期便を持参いただいて、ご自身の老齢年金見込み額を計算します。
働き方によって変わる老齢年金のシミュレーションをします。

年金制度は、老齢年金だけではない!万が一の保障もありますよ

意外と盲点。国の年金制度は、老齢年金だけではありません。
働けなくなったときの障害年金、万が一があったときの遺族年金も含まれているのです。

この講座では、障害年金や遺族年金も、ご自身の年金定期便を使って計算します。
ここでもやはり、働き方によって保障が違います。
「夫に万が一があったら」「働けなくなったら?」を国の保障がどうなっているかを
具体的にシミュレーションします。

年金の仕組みを知って自分で計算してシミュレーションすると、
年金は、もらうものではなく、作っていくものだと実感することができます。

年金は、作ることができると知ると、対策が立てられる。

厚生労働省 年金局 年金課 課長(現役トップ官僚)から、
直接聞いた 公的年金の仕組み

マスコミを通して知る「年金」は、
「年金は破綻する」、「年金はもらえなくなる」、「不公平だ」など、
不安をあおるような文句で注目を集めて、ひどいときには政治利用も当たり前。

年金制度のことって、そもそもちゃんと、教えてもらったことがある人っているの?

2019年9月28日 私は、公的保険アドバイザー協会主催 
厚生労働省年金局年金課 年金課長 伊澤 知法 氏
現役の年金課長から直接聞く『2019年 財政検証結果と年金制度のこれから』と題した講演と懇親会で、
【年金制度とは何なのか】を勉強することができました。

年金制度は、どんな制度?どんな役割?これからは?も
分かりやすく、
正しくお伝えします。(^_-)-☆

 年金を正しく知って、使いこなせるようになろう。 

 年金制度は、私たちを支える制度、後世にも残せる制度にしたいと意識が変わりますよ。 

 地味に思われがちな年金、守りを知れば、安心して未来を描けますよ。  

さ、さ、さ、

あなたの知らない年金の世界

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ねんきん定期便 講座 〈大阪・泉佐野〉リアル開催のご案内

日 程:2020年3月7日(土)13時~14時30分(90分)
受 付:12時45分から
場 所:株式会社リフレサービス
    〒598-0012 泉佐野市高松東1-10-37 
    泉佐野センタービルサウスコア21 806号(地図

定 員:5名
持ち物:筆記用具、電卓(スマホの電卓機能もOK)、ご自身のねんきん定期便(※無くてもOK)

参加費:3,300円(税込み)
 
支払方法:当日現金払いもしくは、銀行振込(※銀行振込の場合、振込手数料ご負担願います。)
     ★お申込の際に希望のお支払い方法をご連絡ください。

〈銀行振込の場合のキャンセルポリシー〉

振込手数料を差し引いた以下の金額を返金致します。
・3月5日(木)までに連絡された場合:全額
・前日/当日の場合:返金不可

申込方法:フォームの一番下【お申込みフォーム】からか、もしくは、以下の
    【LINE 友だち追加】クリック&友だち登録後、個別メッセージでお申込みください。

講座名:3月7日 泉佐野・リアル開催 ねんきん定期便講座

申込締切:2020年3月2日(月)

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