記事の更新日:2021年2月5日
2020年4月から「私立高等学校授業料の実質無償化」制度が始まってます。
国と大阪府からの支援があることで、学び方の選択肢が広がりました。
自分の家庭が、私立高校授業料無償化支援の対象の所得にあたるかどうかの【所得判定】が分かりにくいとのご相談を頂きました。
私立高校生等に対する授業料等の支援について 大阪府のサイト↓もご参照ください
www.pref.osaka.lg.jp/shigaku/shigakumushouka/
よくある質問について(私立高校生等への授業料支援) 大阪府のサイト↓もご参照ください
www.pref.osaka.lg.jp/shigaku/shigakumushouka/mushoka_qa.html
【大阪府】私立高校授業料実質無償化って、なに?
国の制度「高等学校就学支援金(以下 「就学支援金」)」と併せて、大阪府が「私立高校等授業料支援補助金(以下 「授業料支援補助金」)」を出すことによって、親(保護者)が負担する授業料が、無償になる、あるいは、一部負担ですむとなるように支援する制度です。
つまり、保護者の負担額が、〔所得判定〕によって、そして子どもの人数によって変わってきます。
親(保護者)に支援金が振り込まれるの?
いいえ違います。生徒や親(保護者)が直接受け取るものではありません。
学校設置者(都道府県、学校法人等)が、生徒に変わって受け取って、授業料に充てます。
所得判定は、年収ではないの?
年収ではありません。
市町村民税から以下の計算式で、所得のラインを判定します。
【計算式】
保護者(親権者)全員の市町村民税の課税標準額×6%-市町村民税の調整控除の額
市町村民税の課税標準額って、どうやって分かるの?
令和3年4月入学の場合は、昨年(令和2年)6月頃にお勤め先から受け取る”細長ーい”住民税額が記載されている用紙(『令和2年度 給与所得等に係る市民税・府民税 特別徴収税額の決定・変更通知書』)を見ればわかります。
『マイナポータル』サイトURL↓
myna.go.jp/SCK0101_01_001/SCK0101_01_001_InitDiscsys.form
所得判定の計算式でいくらなら、保護者の負担はどれくらい?
年間授業料が60万円の全日制高校の場合の保護者の負担額
入学する学生含めて2人以上の世帯は「多子世帯」として支援は手厚くなっています。
例えばどうやって計算するかというと
”じっくり さん”の家庭の場合
”細長ーい”住民税が書かれている用紙『特別徴収税額の決定通知書』を、私と夫の2人分確認
〔課税標準〕の欄の、〔総所得③〕の金額を私と夫の分を確認する
私〔総所得③〕:1,395,000円
夫〔総所得③〕:2,955,000円
合計すると、4,350,000円
4,350,000円×6%=261,000円
市町村民税の調整控除額は、私と夫の合計は4,000円やから
261,000円-4,000円=257,000円
所得判定:304,200円未満よりも、じっくりさんの世帯の所得の方が少ない
”さくっと さん”の家庭の場合
会社員の夫の分は、”細長ーい”住民税が書かれている用紙『特別徴収税額の決定通知書』
自営業の私は、住民税は普通徴収やから、市からの『納税通知書』
私〔課税標準額〕:2,696,000円
夫〔総所得③〕:3,004,000円
夫婦分を合計すると、570万円
570万円×6%=342,000円
市町村民税の調整控除額は、私と夫の合計は4,000円やから
342,000円-4,000円=338,000円
所得判定:304,200円未満よりも、さくっとさんの世帯の所得の方が多い
私立高校授業料無償化の所得判定に、
ふるさと納税は影響ありませんが、iDeCo(個人型確定拠出年金)は影響があります。
所得判定がギリギリのラインの場合の対策ってあるの?
〔課税標準額〕は〔所得控除〕(以下図のBの部分)が増えれば、その分減らすことができます。
【課税標準額を算出する計算式】
総所得金額(A)-所得控除額(B)=課税標準
〔所得控除〕(上図Bの部分)は、個人の事情によって控除の金額が違います。
自分の意志によって、この所得控除を増やすことができるのが、iDeCo(個人型確定拠出年金)です。
iDeCo(個人型確定拠出年金)を始めると、どの控除項目に記載されるのかと言うと、【小規模企業共済】という欄に、その年に支払った掛け金の全額が記載されます。
私〔課税標準額〕2,696,000円-iDeCoの掛金全額 816,000円=1,880,000円
夫〔総所得③〕3,004,000円-iDeCoの掛金全額 276,000円=2,728,000円
夫婦分を合計すると、4,608,000円
4,608,000円×6%=276,480円
市町村民税の調整控除額は、私と夫の合計は4,000円やから
276,480円-4,000円=272,480円
所得判定:304,200円未満よりも、さくっとさんの世帯の所得の方が少ない
私と一緒にiDeCoを始めましょう♡
iDeCo・つみたてNISAを私と一緒に始めましょう。
興味があるなぁ。始めてみようかな。って気になったら、お気軽にお問合せ下さいませ♪♪
令和3年3月スタートは、受講料33,000円(税込み)です。
★★★4月以降は値上げさせていただく予定です★★★
【講座で学べる内容】
- iDeCoの仕組み、iDeCoの申込、始め方
- 金融機関の選び方
- 商品の選び方
- 資産形成の基礎知識
- 投信信託の基礎知識
- 自分のリスク許容度を知る
- ライフイベントに密接にかかわる社会保障の仕組み
【講座の大きな目的は3つ】
- iDeCo・つみたてNISAをスタートさせること
- 資産形成の基礎知識を習得すること
- 働き方と社会保障の仕組みを知ること