内田 英子

今こそ!物価高に負けない家計オペ

こんにちは。
家計の総合医。ママがぐっすり眠れる家計の処方箋。
FP相談ねっと認定FPの内田英子です。

スーパーにお買い物に行っても
高いなーと感じることが増えてきました。

ご相談にきていただく方の中にも
節約を意識されている方が一層増えてきたようにお見受けします。

節約というと我慢やつらい、といったイメージがあるため
これまでであれば
ご希望がない限り節約方法に関するアドバイスは限定的に留めていたのですが
最近はより広いアドバイスを求められることも増えてきたと感じています。

家計を守るために節約は大切ですが、
とはいえ
方向性を誤った節約をがんばってしまうとご自身を消耗してしまいます。

そこで今回のコラムでは
物価高の今だからこそ笑顔でいるために知っておきたい
家計防衛のわざについて3つ挙げ
家計の総合医の視点で解説します。

お役立ていただけましたら幸いです。

クレカの日常使いは即やめる

まず、物価高の中でも家計を守るためにおさえておきたいのは
キャッシュレス決済、
特にクレジットカードの使い方です。

クレジットカードは手元にお金がなくてもお買い物ができる
とても便利な決済手段ですね。

最近は○○PayといったQRコード決済(バーコード決済)においても
紐付けして利用できるようになっているため
クレジットカードを日頃のお買い物に使っている
という方も多いことでしょう。


ただし、クレジットカードを利用する場合には
その他のキャッシュレス決済にはないデメリットがあることに
注意しましょう。
それは何か?というと
クレジットカードを決済に利用する場合、
実際にご自身のお財布からお金を支払う時期は
例えば1ヶ月など後になるということです。

支払いが後になると
お買い物をした時点でご自身のお財布のお金は減らないため、
無意識のうちにご自身の許容額を錯覚して
許容額を超えたお金を使ってしまいがちです。

そのため、例えば食費や日用品費などの
毎月必要なんだけど金額はその時々で異なるといった
生活費の支払いにクレジットカードを日常づかいをしていると、
あっという間に予算オーバーとなり、
金額がふくらんでしまうことでしょう。

その結果、翌月に使えるはずだったご自身のお金も減ってしまい、
クレジットカードでしかお買い物ができなくなって
貯まらないループにはまってしまう。。。

こういった方は多いようにお見受けしています。
(実はわたしもかつてはその沼にはまりかけた1人です。

こういったデメリットを知ってはいても
実際にご自身の家計に問題が起こるまで気づけなかった!
という場合も多いです。

これまでのように物価が上がらない状況であれば
クレジットカードを日常使いしていてもなんとかなっていた方も、
物価高の状況下においては、
使い方を改めなくては影響をダイレクトに受け、
日頃の生活が立ちゆかなくなってしまう恐れがあります。

クレジットカードはとても便利ですが、
物価高の今、日常づかいはすぐにやめましょう。
利用する場合も、毎月の支出額が変わらない固定支出の支払いだけに
留めておくことを心がけましょう。

固定費を見直す

家庭でつかうお金はその特徴から大きく二つにわけることができます。
固定費と変動費です。

固定費は、毎月使うお金のうち、支出額が変わらないお金です。
例えば家賃やおけいこ費用、通信費、サブスクの利用料金などが挙げられます。

一方変動費は、毎月使うお金のうち、支出額が変わるお金です。
例えば食費や日用品費、水道光熱費、レジャー費などが挙げられます。

物価高の中、ご相談にきていただく方の中にも
節約を意識されている方が一層増えてきました。
しかし、せっかくの節約も
がんばる方向性を間違えてしまえば
ご自身を消耗してしまいます。
そのため、節約を実行するのであれば
ご自身が消耗せず笑顔がつづく費用の削減を
心がけることが大切です。

たとえば食費などの変動費は節約する際も手をつけやすい費用の一つですが、
今のような物価高の状況下では
がんばるほどにさまざまなところでしわ寄せがきて
自己嫌悪にはまってしまう恐れもあります。

支出を見直すなら
まずは固定費の見直しから始めましょう。

固定費の見直し、というと支出見直しの王道ですので
すでに手をつけている、というかたも多いことでしょう。

でも、例えばスマホの通信費などはここ1~2年でまた事情が大きく変わっています。
2年前に見直しをしたよーという方も
見直しによってさらに通信費を下げられた、という方もいらっしゃいます。
もうすで数年前にやっている、という場合も
あらためて振り返ってみてください。

固定費の見直しはやってしまえば
ご自身のがんばりなしに自動で毎月支出減が実現する
というメリットがあります。

物価高の今も、
支出の見直しの王道は固定費です。

お金を引き出しづらい積立をあえて始める

物価が上がっている今は、
言い換えればお金の正味価値がさがっている状態と言えます。

そのため、何らかの対策を立てないままでは
あっという間にお持ちのお金は溶けていってしまうでしょう。

一方そんな中でも
1日1日と過ぎ、暮らしが続くことには変わりありませんから
将来への備えを確保することは変わらず必要です。

そこで、あえて今あらためて
将来のための積立はしっかりと確保できているかな?
という点を確認してみましょう。

たとえばつみたてNISAを使って
将来のための積立をされている方は多いですが、
生活が苦しくなって途中で引き出してしまったと言う方も多いです。

お金を引き出しにくいところでの
つみたてはできていますか?

暮らし向きが厳しい時こそ、
こつこつとした積立を続け、
引き出しせずに乗り切った!
という成功体験を積むことができれば、
それはこれからのあなたの人生の大きな糧となります。

例えば3年ものの定期預金でも構いません。
お金をふやしやすいiDeCoなどの確定拠出年金ならなおのこと
未来のご自身の力となるでしょう。

生きていると家計はさまざまな変化に見舞われます。
物価高のような経済の変化もありますし、
ライフイベントなどの暮らしの変化もあります。

そのような中でも毎月のつみたてを続けることは
やはり意識や心がけなくしては不可能でしょう。

今積立をがんばることは
未来の自分へ仕送りをすること。

こんな時だからこそ、
あえてお金を上手に使える力をぴかぴかに磨き
心を耕す家計作りについて考えていきましょう。

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