こんにちは、品川の確定拠出年金相談ねっと認定FP、野原です。
来年2018年から始まるつみたてNISA。
対象商品や非課税期間を始め、ずいぶんと投資初心者向けに設計された感があったのですが、個別相談でのやりとりや自分の口座をどうするかなどを考えていくなかで「えっ、マジ!?」と思ったことがありました。
結論からいうと、
1つみたてNISAへの入庫日に注意!
まだ対応が正式には決まっていないようなのですが、一般NISAと同様のパターンであれば「 受渡日が入庫日 」となりますので、買いたい商品の受渡日を事前にチェックのうえ発注してください。
ひとまず当ブログ記事においては、投資信託に限っての話としてお読みください。
投資信託を売買する際に、3種類の日にちが存在します。
注文が成立する「約定日」
決済が完了する「受渡日」
対象資産が国内系であれば、一般的には申込日=約定日ですが、海外系は申込日の翌日や翌々日が約定日となる投資信託が多いです。
また受渡日は、約定日を「T」とすると、「T+3」や「T+4」、「T+5」あるいはそれ以上の投資信託もあるかもしれません。
※まだ全部はチェックしてないのでご容赦ください
その投資信託の申込方法などでは受渡日=決済日=換金日について「申込受付日から起算して5営業日目」、「約定日より5営業日目」などと表記されています。
受渡日を2018年の初営業日(大発会)である1月4日(木)としたい場合、タイムスケジュールとしては下図のようになりますので、間違えないようにしてくださいね。
2再投資型投資信託の再投資分の取扱いに注意!
新規でNISA(一般・つみたて)を開始したかたは、問題なく非課税金額の枠内であれば非課税口座(一般NISA・つみたてNISA)内で再投資可能ですが、区分変更すると非課税口座では再投資されません。
まぁ、ここまでは金額的にも少額であろう話となりますから、大した問題ではないです。
しかし次の3つ目があるために、一般NISAからつみたてNISAに区分変更するかどうかの判断を迷うポイントです。
32017年までの一般NISA保有分はロールオーバーできない!
一般NISAつみたてNISAへ区分変更すると、それ以前の一般NISA保有分は、5年間の非課税期間が終了した後はロールオーバーできず、長期で保有するのであれば課税口座(一般口座・特定口座)へ移管される。
実は楽天証券のよくある質問を見ていたら、ここがなんか引っかかってたんですよね。
「5年間の非課税期間中であれば非課税」って、当たり前でしょ!と思って念のため聞いてみたら、
要は「当初5年間の非課税期間中だけは非課税」ということでした。
つまり、ロールオーバーできないんです。
以上が、すでに一般NISAで取引している人の注意点になります。
これでますますどっちを選べば良いのか判断するのが難しくなりました。
というより、シミュレーションで検証するにはあまりに前提条件が複雑すぎますよね。
結果論でどうなるかわかりづらいです。
あ、でも実は、
僕はもう答えを用意しているのですが、ここでは割愛いたします。
どちらにしても、一般NISA枠もつみたてNISA枠も余ってしまうくらいの投資金額で、長期間運用するつもりであれば、現状ではつみたてNISAがやや有効なのかもしれません。
もはや希望的観測というより願望ですが、早くNISAの一本化を実現してほしいですね。
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