こんにちは、品川(高輪)の確定拠出年金相談ねっとFP、野原です。
現在、ドル円が107円割れちゃいましたので、 セミナー資料作成をいったん中止して、ブログをいそいで書きなぐってます。
ドル円はこれから大変ですよ。
いまの水準に近いところでは大きな下値メドがありません(真空地帯)から、大げさにいってしまうと、あとは相場に聞けというような展開になっています。
先日の日米暴落から、世界的な株高持続が怪しくなってきました。
なかなか市場の価格変動のボラティリティー(変動率)が下がりにくい環境が続いているため、上でも下でも値動きが激しいです。
決算が好調というのは、基本的に関係ないと思ってください。
決算限定でいうと、マーケットは「決算予想」と「さらに先の見通し」に左右されるため、過去の情報を根拠に、いつまでもトレンドが続くわけではありません。
一度でた情報はあくまで「過去情報」ですから、徐々にマーケットに織り込んでいきます。
そして、マーケットは自然と「次の情報」を探しに行くのです。
積立てをしているかたにとって、相場の先行きがどうなるかはあまり関係のないことですが、やっぱり気になるかたもいるでしょう。
リスクの取りすぎに注意というのは、このようになかなか下げ止まらない時に積立てすぎてしまうと、
投資用の待機資金(預貯金)を活用しても、買っても買っても下がるということもあり得ます。
一般的にはこれはいわゆるナンピンです。
ナンピンを漢字で書くと「難平」。災難、つまり株価の変動による損失を平均化することを指します。
また、買いか売りポジションを取ったに逆方向にいってしまい、損失確定を避けたいがために同ポジションを増やし続けるポジショニングは「下手なナンピン、スカンピン」とも言われ、好ましくない投資行動です。(日本証券業協会HPより抜粋)
積立投資は「下手なナンピン」にはあたりませんが、下げ相場における積立ての本質を表しています。
通常、まとまった資金で一気に買う「一括投資」はリスク管理を厳しくしておかないと危険なため、意外と損失が限定的となることも多いです。
ところが、積立て投資は、ひたすら買い続けて買い増ししていくため、リスクに対して無防備であり、値下がりリスクをもろに受けてしまいます。
そのため、積立てを始めたかたであれば、直近半年や1年の株価水準を簡単に下回って一時的に評価損(マイナス)が大きく拡大することもあるのです。
決して不安を煽ってるわけではなく、ここらへんの感覚は積立てを継続していけば自然とわかるので過度に心配しなくて大丈夫です。
ただ、ドルコスト平均法(定期定額投資法)による積立てが「損しない」投資法ではないということはしっかりと理解しておいてくださいね。
積立て投資を継続しやすくなる2つの方法
1 毎月の積立額を自分のリスク許容量にあわせる
どれくらい積立可能なのか、どれくらい損失だしても平気でいられるのか、
経済的リスク許容量と心理的リスク許容量を、無理なくあげていけるのが理想かと思います。
小さく始めて大きく育てる
積立当初は積立金額を少なくしても良いので、徐々に相場の上下のうねりを感覚的にわかるようにしていきましょう。
2 非リスク資産(投資用の預貯金)とリスク資産を必ず分ける
僕のオススメするやりかたは、お金を「保障」と「貯蓄」にわける方法です。
将来のために今から、老後の自分へ仕送りしてあげることは貯蓄です。
この貯蓄部分を資産運用する際に、必ず非リスク資産とリスク資産にわけてください。
※本来であれば統計学・資産運用では、非リスク資産は「無リスク資産」と表記するのが正しいようですが、無リスクという言葉が誤解を与えやすいのと、リスク資産「ではない」ということを強調するため、あえて「非リスク資産」としていますのでご容赦ください
ポートフォリオを組む(資産配分を決める)なら、非リスク:リスクの比率を把握しておいたほうが、積立過ぎを回避しやすくなります。
感情に流されやすいのが人間
運用を継続していくには、人間の感情の弱点を仕組としてカバーしてあげることも大切です。
感情があるからこそ、ヒトも会社も経済も成長していくのですから、うまくコントロールしてあげることを心がけましょう。
絶対にマーケットから退場して、積立てを中断することは避けてくださいね。
困ったらなんでもご相談ください!
さらにマニアックな資産運用をご希望のかたにも、ちゃんと下げ相場に備えたヘッジ(回避)方法もご紹介しますね。
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