野原 亮

イオン銀行iDeCoのCM、もう見ましたか?

こんにちは、品川(高輪)の確定拠出年金相談ねっと認定FP、野原です。

 

イオン銀行の個人型確定拠出年金iDeCo、最近CMや広告で見かける機会が増えています。
いよいよ本格的に力を入れ始めたのでしょうか。

 

www.youtube.com/watch?v=UqW3cl0guec

テレビCM・動画のご紹介 |イオン銀行

このイオン銀行iDeCoのCM、変に煽ったりせずに、日常感があり、とてもフツーな感じで、関連CMや動画のなかでは一番好きかもしれません。

 

それでは、さっそくイオン銀行iDeCoをご紹介していきます。

 

改めてiDeCoとは?

iDeCoの概要について、イオン銀行のWEBサイトをご紹介します。
とてもコンパクトにわかりやすくまとめられている印象を受けます。

 

個人型確定拠出年金 iDeCo(イデコ)とは

はじめてのiDeCo かんたんマニュアル

※タイムスケジュールもわかりやすい

 

イオン銀行iDeCoの特徴

大きな特徴は3点かと思います。

低コストかつ豊富な商品ラインナップ

ロボアドバイザーを利用できる

銀行とiDeCoの相乗効果

 

また、その他にも下記のような特徴があります。

 

簡易、安心な口座開設手続き

 

WEBで資料請求 → 返送 → 口座開設

という比較的簡易な流れは、ネット証券などと同様ですが、リアル店舗を活用できるので、FP相談と同様に安心してお申込みができるようになっています。

 

各金融機関の立ち位置

 

<受付窓口>イオン銀行
※持株会社はイオンフィナンシャルサービス株式会社(東証1部8570、銀行・クレジットカード・住宅ローンなど)

<実務窓口>確定拠出年金サービス株式会社
※みずほ銀行から委託

<運営管理機関>みずほ銀行

 

大和証券iDeCoとSBI証券にある程度似たような提携構造になっていますね。

 

イオン銀行のiDeCo戦略の背景

※「月間BOSS9月号」より、一部抜粋

 

詳細は雑誌をご覧いただきたいですが、イオンのショッピングモールに来店するメイン層は、
皆さんのイメージ通りかもしれませんが、主婦(サラリーマンの奥さま)ということです。

 

ただ、自営業者も意外に多いとのこと。

 

イオンモールを活用した、大衆向けと金融の相乗効果で、投資初心者をターゲットにしているようです。

 

商品ラインナップ

 

選択できる運用商品がシンプルかつ低コスト

商品ラインナップ(全24本)

 

たわらノーロードシリーズの投資信託が豊富で、主要な資産クラスは全てカバーしています。

※主要な資産クラスとは、個人的な考えとしては下記の色がついている8資産を指します

 

 

また、みずほ銀行iDeCoでは扱っていない「ひふみ年金」「イオン銀行iDeCoの定期預金5年」が積み立てられます。

 

手数料(みずほ銀行との比較)

<申込時>

支払先 手数料
国民年金基金連合会  2,777円

<運用中(月額)>

支払先 イオン銀行 みずほ銀行
手数料合計 167円 422円
うち国民年金基金連合会 103円 103円
事務委託先金融機関 64円 64円
運営管理機関手数料 0円 255円
※条件対象外の場合

 

ポートフォリオ診断

 

運用サポートツール「SMART FOLIO」によるリスク診断と資産配分の組合せアドバイス。

質問に答えるだけで自分に合った資産配分を選べ、
資産配分の決定や、具体的な取扱い商品の選択まで、自由に設計できます。

 

これについては、ロボアドバイザー各社に共通する課題かもしれませんが、質問が単純すぎて機能しているのか微妙な感じです。

資産形成へ向けたきっかけとしては最低銀カバーされているように感じますが、ロボアドバイザーを利用したとしても、ある程度の金融知識がないとなかなか活用できないような気がします。

 

ただ、大切なのは、このようにロボアドバイザーを利用すると、初心者でもとっつきやすいですよね。

さらに、ロボアドバイザーを利用すること自体が、資産運用の事前体験のようなものですから、
これは初心者に、やってみたいと思わせてくれる効果を高めてくれます。

 

僕が個人的に期待していること

 

なんといっても、ネット金融機関にはない、リアル店舗を保有している強みがあります。

 

日々の生活と密着したビジネスを展開しているイオンが、生活スキルとしてのお金の知識の習得と、それを実践する手段としてiDeCoを扱う意味は非常に大きいです。

 

そのための、わかりやすく充実したコンテンツも豊富です。
さらに、決してわかりやすさだけを追求しているのではないのがうかがえます。

 

コールセンター、リアル店舗、充実のコンテンツにより、将来的なiDeCo加入見込者であるターゲットとの接触頻度がより高くなったうえに、CMや各種ルートでiDeCoの認知度が高まったところで、直接担当者と話ができる安心感があります。

 

まさに「ザイオンス効果(単純接触効果)」です。
※嫌われていないという前提なら、同じ人や物に接する回数が増えるほど、その対象に対して好印象を持つようになる

 

つまり、地域密着でフレンドリーな金融機関になりうる可能性があり、もはや金融機関というより「生活価値向上企業」と呼ぶべきかもしれません。

 

イオン銀行はATMとしてみた場合もそれなりに有利で、利用できる店舗数などもかなり多くなっています。

こういった点で、iDeCo参入の後発組でありながら、すでに最初から他社との差別化がされている強みでもありますね。

 

後日、イオン銀行iDeCo担当のかたとお会いする機会がありますので、またお知らせできたらと思います。

 

【品川】8月25日(土)10:45~12:30『個人事業主のための年金×iDeCoセミナー』

 

 

 

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