こんにちは、プレ定年夫婦専門FPの三原由紀です。
昨日(10/11)にアメリカの株価が暴落したため、昨日・今日は日本の株式市場も全面安となっています。
iDeCoやつみたてNISAなどの長期の積立投資をしている人にとっては、このような株や投資信託の価格が下がった時には有利に購入ができるチャンスと安心しましょう。不安になって積立を中断したり売却をするのが最も損をする行動です。
さて、私たちが加入している国民年金の積立金運用に「ESG投資」という手法が取り入れられていることは知っていますか?
「ESG投資」については、日本では金融業界に携わらなければ耳にすることはないかもしれませんが、ヨーロッパなど欧米では注目を集めています。
私たちの老後資金にも深く関わるところですので、「ESG投資」とはの何なのか?知っておきたいところです。
■年金の運用は誰が行なっているの?
国は年金保険料を徴収した後、国の金庫にそのまま置いているのではありません。年金積立金の管理・運用は「年金積立金管理運用独立行政法人」(GPIF)が国から委託を受けて行っています。具体的には国から年金積立金をあずかり、専門的知識を持つプロ達が債券や株式など複数の資産に分散して投資を行っています。
投資と聞くと、減ってしまわないのか不安に思われるかもしれませんが、リスクを減らすため長期にわたって資産を保有し、異なる値動きをする複数の資産に分散投資をしています。今までの運用状況については、GPIFが運用を始めた2001年度から単年度のプラスやマイナスはあるものの累積でみると比較的安定した収益で推移しており安心できると言っていいでしょう。
■年金運用には投資原則が決められている
GPIFが運用している年金積立金の総額は156兆円です(2018年3月末時点)。
2018年度の国の予算は97.7兆円ですからとても大きなお金で、世界の年金基金の中でも最大規模です。
ですからどのような運用を行うのかについては市場への影響だけでなく社会への責任もあり、GPIFは投資原則を定めています。
そのなかで注目されているのがESGと言われる評価基準を取り入れた投資です。
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このように、社会的に価値のあることを行なっている企業に投資をすることは、私たちもその活動に参加していることです。
日々の株価に一喜一憂して投資するのは投機です。
適正に投資をすることで、今回のような株式相場の暴落にも動揺しないで構えていたいですね。