確定拠出年金の専門家として、ヤフー知恵袋さんにて回答をしております
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【質問】
確定拠出年金について質問です。
現在の会社の退職金について、
(6年で、基本給×4ヶ月分)
以前は、退職時に満額現金でもらえていました。
数年前に確定拠出年金を導入してからは、
半額(上記でいう2ヶ月分)は、現金で、退職時に!!
残り半額は、企業型の確定拠出年金の掛け金に回している為、
(2ヶ月+運用益)を、60歳の解約時に運用した銀行からもらう形となっています。
最終もらう金額を考えると、
4ヶ月+2ヶ月分を原資とした運用益
となる為、得のような気はするのですが
なぜ、会社がこのような形に変えたのかが分かりません。
①会社としてのメリットは何でしょうか。
(ややこしくなりそうだし、先に掛け金を払うという事は、会社の現金資産が減るというデメリットではないかとも思ったりします)
②あと、会社はどのような考えがあってこの形にしたと推測されますか。
(なぜ、半額なのかも分からず、もしかしたら掛け金に上限があるからかなとも、)
③他の会社も
退職金でこういう運用をしているものなのでしょうか(私の認識としては、通常退職時にもらうお金を、先払いして、会社が掛け金を払ってくれていると、思っています)
※ちなみに、厚生年金基金に加盟し、
一般的な年金の積立ては別枠で、会社がしてくれています。
補足従業員側のメリットは
控除面や、会社なくなる場合の保全
等、把握はしているつもりです。
【回答】
確定拠出年金相談ねっとを主宰しておりますファイナンシャルプランナーの山中伸枝です
①会社としてのメリットは何でしょうか。
(ややこしくなりそうだし、先に掛け金を払うという事は、会社の現金資産が減るというデメリットではないかとも思ったりします)
おっしゃる通り、確定拠出年金の掛金分のキャッシュを用意しなければならないというのはデメリットですが、退職金の引き当て金は損金計上できず、一方確定拠出年金の掛金は損金計上できるの財務上のメリットは大きいかと思います
また将来の退職金の支払いに備えて、キャッシュを準備しておくより、月々の拠出でコストを平準化させた方が管理上良いという判断もあります
②あと、会社はどのような考えがあってこの形にしたと推測されますか。
(なぜ、半額なのかも分からず、もしかしたら掛け金に上限があるからかなとも、)
御社は厚生年金基金にも加入していらっしゃるので、確定拠出年金の掛金上限額は月27,500円です
もしかしたら、退職金の予定積立額でこの額を上回るケースも想定されるので、半分にしたのかもしれません
あるいは、退職金は60歳にかかわらず一時金でもらえるものだという認識がやはり強いですから、そのあたりの考慮かもしれません
③他の会社も
退職金でこういう運用をしているものなのでしょうか(私の認識としては、通常退職時にもらうお金を、先払いして、会社が掛け金を払ってくれていると、思っています)
企業型確定拠出年金導入の背景は会社それぞれですが、おっしゃる通り退職金の前払いとして掛金を拠出しているところも多いかと思います
一般論ではありますが、お役に立てれば幸いです