確定拠出年金の専門家として、ヤフー知恵袋さんにて回答をしております
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chiebukuro.yahoo.co.jp/my/yc_ogweh
【質問】
DC確定拠出年金について質問です。
節税になると謳った文言を耳にしますが、受け取り時に税金を引かれるので
節税ではなく「税の繰り延べ」との解釈もあるようで、結局のところメリットがわかりません。
受け取り時に引かれる税金よりも拠出時に控除されるほうが得なのでしょうか?
計算シミュレーションできるサイト等ありましたら教えていただけたら幸いです。
【回答】
確定拠出年金相談ねっとを主宰しておりますファイナンシャルプランナーの山中伸枝です
なるほど、しっかりお勉強されていますね^^
まず拠出時の控除については、その方の所得税率にもよるので、こちらのコラムを参考にしてください
ご自身の源泉徴収票から、確定拠出年金の所得控除のメリットを具体的に計算できます
fpsdn.net/column/2016/03/6135.html
税率に変化がなければ、この節税額が拠出期間ずっと継続するわけです
35歳スタートなら25年ですね
運用益についての非課税メリットは今回は問わず、受け取り時について考えてみましょう
一時金で受け取れば退職所得控除です
確定拠出年金の場合、加入期間(掛金を拠出した期間)をいわゆる「勤続年数」とみなして控除額を計算します
最初の20年間は1年あたり40万円、それ以上の期間は1年あたり70万円ですから25年だと1150万円です
25年間、月23,000円掛金を拠出したとすれば、元本だけだと690万円になりますから、すっぽり退職所得控除の枠内におさまりますね
この場合、税金は全く支払わなくてもよいとなります
仮に元利合計が1500万円になったら、そこから1150万円を差し引いた残りの350万円の半分について所得税がかかります
なので、拠出時の「全額所得控除」ということから考えると、受け取り時が完全な非課税なのかというと、ケースによっては課税対象となるわけです
年金払いを選べば公的年金控除となり、控除枠を上回ると課税対象ですからね
それでも、他の商品でここまでの税制メリットがある仕組みはないわけですから、確定拠出年金は非常に優れた制度、活用しない手はありません