老齢年金額を試算する

公的年金の受給額を調べるためには、ねんきん定期便を活用します。

ねんきん定期便は、平成21年度中にすべての加入者に送付される大事な個人年金記録証です。
加入者の誕生月に順次配布されますので、詳細を必ず確認し大切に保管しましょう。

 

ねんきん定期便に関するお問い合わせ 社会保険庁

www.sia.go.jp/top/kaikaku/kiroku/teikibin/index.html

 

ねんきん定期便の見方

 ねんきん定期便に記載されている「これまでの加入実績に応じた年金額」とは、現時点における年金見込み額です。
この金額にこれからの年金保険料納付予定をふまえ、65歳から受け取る年金額を試算していきます。

ねんきん定期便に記載されている「これまでの加入実績に応じた年金額」をご覧ください。 

【例】
年金加入歴:
 20歳から国民年金に加入
 23歳から厚生年金に加入
 現在30歳

今後60際まで厚生年金に加入予定(残り360カ月)退職までの平均所得(月給+賞与の1/12の平均額)を500,000円と仮定する。

 

ねんきん定期便の記載内容を確認する

  1. これまでの加入実績に応じた老齢基礎年金額 (年額)198,025円
  2. これまでの加入実績に応じた老齢厚生年金額 (年額)234,292円
  3. これまでの加入実績に応じた老齢年金
    (老齢基礎年金 + 老齢厚生年金)    (年額)432,317円 ・・・A

 

今後の年金加入見込みから加算される年金額を試算する

  1. 今後の加入見込みに応じた老齢基礎年金
    792,100円x360カ月/480=594,075円 (年額)
    ※792,100円は平成21年現在の老齢基礎年金満額の金額です。
    今後変更されることもあります。
  2. 今後の加入見込みに応じた老齢厚生年金
    500,00円x5.481/1000x360カ月=986,480円 (年額)
    ※5.481/1000は生年月日に応じた給付乗率です。
  3. 今後の加入見込みに応じた老齢年金
    (老齢基礎年金 + 老齢厚生年金)  (年額)1,580,555円 ・・・B

 

受取見込み額を試算する   

65歳から受取可能な老齢年金額 2,012,872円(A+B

  

老後に不足する金額を試算する

 

原則老齢年金は65歳から支給されますが、男性は昭和36年3月以前、女性は昭和41年3月以前に生まれた方については厚生年金から一部特別支給があります。

つまり一般的には定年以後年金を受給するまでの間収入がゼロとなる期間がありうるということです。

 

経済的な不安のない老後を迎えるためには、年金受給開始前の働き方等を含めて不足する金額を試算する必要があります。

 

年金受給開始年齢を調べる → 社会保険庁老齢厚生年金支給開始年齢

www.sia.go.jp/seido/nenkin/shikumi/kaishi.pdf

不足する老後資金を試算する → 読売新聞社 ライフプランシミュレーション

www.yomiuri.co.jp/atmoney/simulation/lifeplan.htm

  

 

関連記事

報われる努力
こんにちは、心とお財布を幸せにする専門家 ファイナンシャルプランナーの山中伸枝です 私たちって、日々何かしら努力してますよね ん? してないかな(笑) 英語の勉強してます、とか 走ってますとか、やっぱり努力ってしてます 毎日おいしいごはんを作るとかもね、努力ですよ でも努力ってなかなか成果がでませんよね~ あっ、報われない私・・・ みたいに、へこみそ……
年金
心とお財布が幸せになる老後の備え 公的年金だけではゆとりある老後の暮らしが望めなくなりました。 政府が発表する所得代替率は(現役時代の収入に対する年金受給額の割合)、現在約60%とされていますが、この率が15年後には50%まで引き下げられることになっています。 これは平均的な家計で、年金生活になると現役時代の半分の年収でやりくりをしなければならないというこ……
毎朝3分の知恵チャージ JIJICOさんに記事が掲載されました
どの世代が一番お得?若者に厳しい日本
個人事業主(第1号被保険者)が年金額を増やす方法
第1号被保険者の場合、将来もらえる年金額は国民年金のみとなり仮に20歳から60歳までの40年間国民年金に加入していたとしても年間792,100円(月66,000円)が年金額の上限です。これでは基本的な生活資金として不足してしまう金額なので、会社員以上に自助努力が求められます。 第1号被保険者の場合、将来の年金額を増やすために国の制度を利用する方法は、「付加……