全日空は確定拠出年金導入で特別利益を計上

ANAホールディングスは平成27年3月期において、経常利益671億円(前期比56.4%増)を発表しました

また全日本空輸㈱において、確定給付年金制度の一部を確定拠出年金制度へ移行したことにより特別利益を計上したこと等の結果、当期純利益は392億円(前期比107.8%増)でした

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確定給付から確定拠出年金に制度を変更すると負債が減り利益がふえます

これは会計上当たり前のことです

 

確定給付は将来の支出に備えお金を準備しなければなりません

確定給付においては、その時点で必要とされる計算上の支払い額をきちんと準備しておかなければならず、予定の額と実際の準備額とにかい離があればそれを決算で計上しなければなりません

確定給付はかつての厚生年金基金のような現実味のない予定利率を設定することはなく、一般的には長期国債程度の利回りを想定しているかと思いますが、それでも積立不足が生じるリスクをゼロにすることは不可能です

一方確定拠出年金であれば、将来の支払い責任を前倒しで経費処理すればよく、コストの平準化が図れます

これまで、予測不可能だった積み立て不足という経営上の大きなリスクを、確定拠出年金の掛け金として毎月キャッシュアウトすることでコストをコントロールできるのですから経営上これ以上のメリットはありません

やはり確定拠出年金は、これから企業年金の導入あるいは見直しを考える企業にのっては、一番の選択肢となるでしょう

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