自動移換のデメリット

転職などでそれまで加入していた確定拠出年金の加入資格を失うと、ご自身の年金資産を個人型確定拠出年金等へ移換しなければなりません

この期限は加入資格喪失後6か月間と定められており、この期間を過ぎると国民年金基金連合会に自動移換されてしまいます

これは加入者にとって負担ばかりが大きくなんのメリットもありませんので、自動移換になる前に適切な手続きを行うことをお勧めします

 

自動移換のデメリットは主に次の5つです

 

1、自動移換されると掛け金の拠出ができません

したがって、所得控除を受けることも、資産を増やすこともできません

2、自動移換されると利息がまったくつきません

自動移換とはキャッシュで保管されることなので、利息等全くつきません

つまりお金が1円も増えないということです

3、手数料が差し引かれ、資産が減ります

自動移換される際に4,269円の手数料が取られます

そのあとは毎月51円、管理手数料が引かれます

せっかく貯めた自分のお金がどんどん減っていきます

4、自動移換後に自分の資産を再度移換する時も手数料が引かれます

例えば再度転職した際に会社に確定拠出年金制度があって、そちらに資産を移さなければならなくなるような場合、また手数料がかかります

5、60歳で受け取りができなくなるかもしれません

国民年金基連合会に資産がある間は「加入期間」としてみなされません

確定拠出年金は通常60歳で受け取りができるようになりますが、加入期間が10年に満たなければこの受給開始年齢が最長65歳まで引き上げられます

 

以上のように自動移換は自分のお金がなくなるだけで何のメリットもありません

適切な手続きを期間内に済ませましょう

 

ケースごとの手続きをまとめました

転職で資産の移換が必要だけれど、どうして良いか分からない方

関連記事

公務員は共働きリスクに備えよ!
公務員は早くから男女の給与は同一で、子育てをしながら仕事を続ける環境も整っていると言われていました事実学校の先生など、家庭を持つ女性も多く働いていらっしゃいますまた男女同一賃金なので、いわゆる60歳前半で受給する「特別支給」の老齢厚生年金部分の受給スケジュールも男性と女性は同じです(一方会社員は男性より女性の方が一般的に賃金が低いので5年遅れのスケジュールで……
心とお財布を幸せにする!マネーセンス磨き 【とりあえず個人型に移しておきましょう】
こんにちは、心とお財布を幸せにする専門家 国際派FPの山中伸枝です 来年誰でもDC(確定拠出年金)に加入できるようになると、 いま子育てのためにお仕事をお休みしている方には 大きなチャンスとなります もしお勤めをやめた際に、ご自身の確定拠出年金残高を そのままにしておいてしまった方は、ぜひ今のうちに 「個人型」に移しておきましょう お勤めをやめた際に第三……
炊飯器はごはんを炊くだけじゃありません!?
こんにちは、心とお財布を幸せにする専門家、 ファイナンシャルプランナーの山中伸枝です iDeCoのセミナーがあちこちで開催されているようです 運営管理機関も無料でセミナー、開催していますね ところで、確定拠出年金相談ねっとで開催する セミナーは「もちろん」有料です(笑) なぜなら、私たちが提供するセミナーでは、 確定拠出年金とはどういうものか?という内容だ……
初任給20万のうち5000円が前払い退職金です。
確定拠出年金の専門家として、ヤフー知恵袋さんにて回答をしております以下の記事がベストアンサーに選ばれましたchiebukuro.yahoo.co.jp/my/yc_ogweh【質問】例えば最初から前払い退職金に決まっている企業があります。初任給20万のうち5000円が前払い退職金です。前払い退職金含めても平均的な気がしますが、どう思われますか?【回答】確定拠……