20代会社員 確定拠出年金の運用:マイナス金利でこの商品はマズイ!!

マイナス金利で、住宅ローンの金利が下がれば借り換えもアリ!

 

これは、間違いなくメリットですね

 

一方、マイナス金利により、新しく貯蓄型保険に入るのはNG

なぜなら、予定利率(保険会社が保険料を運用し保険金支払いのために準備する時の計画上の利回り)が引き下げられるので、結果保険料が割高になり不利になるからです

 

でも、これ確定拠出年金においては、多くの方が気が付かずにやっていますよ!!

 

確定拠出年金は運用商品を自分で選ばなければなりません

通常30種類ほどの商品の中からいくつか選んでいくのですが、結構安易に「元本確保型」を選ぶ方がいます

元本確保型とは、定期預金や保険商品を指します

 

一般的に定期預金より保険商品の方が利回りが良いので保険を選んでいる方が多いようです

だって、元本確保型ですもん、安心です!

 

 

でも、ここに落とし穴が・・・

 

確定拠出年金において保険商品を買付するのって、普段生命保険の保険料を支払うのとは意味が違います

普通の保険料は、ひとつの契約に対して保険料を払っていきますよね

でも、確定拠出年金では、「毎月新しい契約をしている」のです

 

3月の掛金で年金保険Aを10,000円

4月の掛金で年金保険Bを10,000円

5月の掛金で年金保険Cを10,000円という感じです

 

年金保険A、B、Cはそれぞれ別の契約なので、運用利回りが変わります

例えばある保険商品の直近の運用利回りの推移です

利回り推移

2月の買付分について、この商品の利回りは0.005%です

でも1月のこの商品の利回りは0.015%ですよね

ちょっと遡って、2015年8月は0.05%です

仮に2008年にこの商品を選んだ方がいたとしましょう

当時の利回りは0.5%程度です、きっと金利も定期預金より良いし、元本確保だしいいだろうとおもってこの商品を選んだのでしょう

もちろん2008年の1月に買付した10,000円は、この商品は5年満期のものですから5年間買付時の金利で運用されます

でも、その後もずっと毎月の掛金で0.5%の商品の保険料を払っているわけではないのです

 

もし、あなたが自分で選んだ保険商品は利回りが良いから選んだというのであれば、直近の利回り推移を再度確認することをお勧めします

 

マイナス金利で今後さらに下がるかもしれませんから、商品の見直しも視野に入れておきましょう

関連記事

確定拠出年金の相談が有料なわけ
確定拠出年金を導入している企業は20,200社それらの会社で確定拠出年金に加入している人は約530万人個人型の加入者は約22万人 (厚生労働省 平成27年4月現在) 加入者は企業型、個人型合わせて550万人以上となるわけですが、そのうち「本当に確定拠出年金の意義を理解し、しっかり運用している人」は、ごくわずかでしょう 特に企業型加入者は、……
老後が不安です・・・
こんにちは、心とお財布を幸せにする専門家、 ファイナンシャルプランナーの山中伸枝です 私は以前より「年金と資産運用」を強みに FP活動をしてきたのですが、本当によく いただく質問が「老後が不安、どうしたらいいですか?」 というものです 本当に、年齢問わず、性別問わず、です いろんな方のお話を聞いていて、一番感じるのは 「年金がもらえるかどうか分からない」……
転職で資産の移換が必要だけれど、どうして良いか分からない方
確定拠出年金は、お勤め先によって掛け金の上限額が違ったりします そのため、加入者の方のお仕事が変わると「必ず」ご自身の年金資産をお引越しをするという「移換手続き」が必要です これは、会社員で会社の企業年金に加入していた方が転職した 自営業者の方が企業に就職した お勤めだった方が結婚し家庭に入った など、とりあえずお仕事に変化があれば、必ず必要です  ……
株価暴落、確定拠出年金の預け入れの対応はどうすればいいのでしょうか?
確定拠出年金の専門家として、ヤフー知恵袋さんにて回答をしております以下の記事がベストアンサーに選ばれましたchiebukuro.yahoo.co.jp/my/yc_ogweh【質問】以前より確定拠出年金の運用をしています. 外国株75%,国内株25%で預け入れをしていて,株価の上昇もあり, 利益が元金と同額程度でした.このままほっとくつもりが,ここに来ての株……