企業型確定拠出年金 なぜ情報が少ないのか?

確定拠出年金を導入している企業は、大企業に偏っています

従業員数企業数
(2014.9.1)
確定拠出年金 実施事業所数
(2015.1.31)
普及率
1000名以上3,1591,30241.2%
300~999名11,4352,50621.9%
100~299名34,9134,31412.4%
99名以下1,781,18411,2000.6%

出所:さわかみ投信HP

本来企業型確定拠出年金は厚生年金加入事業所であれば、事業規模を問わず導入が可能です

しかし実際は従業員数99名以下の事業所のうち企業型確定拠出年金を導入している会社は0.6%に留まっています

企業が確定拠出年金の導入を申し込むところは「運営管理機関」という金融機関です(厚生労働省運営管理機関一覧)

企業の方がお取引がある金融機関であれば、ほとんどの金融機関が確定拠出年金導入の窓口となりうるのですが、大部分の金融機関が事業規模により受けるかどうかを「アシきり」してしまうのです

なぜなら確定拠出年金は儲からない、金融機関の利益がうすいからです

 

はっきりとは分かりませんが、おおむね従業員数500名以上を一般的な受け入れ事業規模としている運営管理機関が多いのではないでしょうか?

 

結果、確定拠出年金を導入している企業は大企業ばかりとなり、中小零細企業においては、事業主または人事担当者であっても確定拠出年金が自社の選択肢になりうるということを気づかずにいることも多いのです

これは、とてももったいないことですね

 

事実、運営管理機関の中には、加入者1人でも制度導入手続きを引き受けるところは少ないですがあります

特別受け入れ条件を緩和しているから、なにかデメリットがあるというわけではありませんので、事業規模がおおきくなく大手金融機関には相談にものってもらえないという企業様であれば、ぜひ弊社にお声掛けください

御社のご希望にあう運営管理機関をご紹介します

企業型確定拠出年金、知りたいことを分かりやすくお伝えします:法人向け確定拠出年金セミナー

 

関連記事

社長!月1万円の福利厚生費は高いですか?
こんにちは、確定拠出年金相談ねっと代表の山中伸枝です。 私が主催する法人向け「確定拠出年金まるわかりセミナー」は、人事担当者の方が主にいらっしゃいます。経営者の方から、これからの企業年金は確定拠出年金だろうから、勉強してこい!という社命で来られるかたもいらっしゃいますし、ご自身の会社のこれからの人事制度・福利厚生制度を模索するなか、確定拠出年金も勉……
人事向け確定拠出年金まるわかりセミナー 3月13日(月)開催
人事担当者向け確定拠出年金まるわかりセミナー3月13日(月)14:00~17:00セミナーの詳細・お申込みはこちらをご覧ください……
これからの企業年金を考える 「年金債務 企業を圧迫」 あなたの会社はどうする?
「年金債務 企業を圧迫」2016年4月25日の日経新聞朝刊トップ記事です企業年金といわれるものは、厚生年金基金・確定給付企業年金、確定拠出年金の3つですこのうち厚生年金基金と確定給付企業年金は、あらかじめ将来の給付額を決める確定給付型の年金で、企業は従業員の将来の退職金や年金の支払いに備えてお金を準備する必要がありますこのうち厚生年金基金は、運営もずさんなと……
モーニングスターさんにコラムがアップされました
モーニングスター様の資産管理コラムに以下掲載されました企業型確定拠出年金に加入してるけど、個人型確定拠出年金にも加入した方がいいの?