公務員の共済年金が厚生年金に一体化したことにより、職域加算分(モデルケースで月2万円の上乗せ年金)がなくなり、年払い退職給付金(モデルケースで月1.8万円の上乗せ年金)が新設されました
これは一見良いことに見えますが、退職給付金はこれまでの職域加算のように終身年金ではなく一部のみ終身ですし、遺族年金として遺族が終身でその権利の一部を受け取るという仕組みとは変わります
また一応目標とする退職金はありますが、経済の動向によると、掛金として積立をする金額が労使ともに上限があるので、受取額が減る可能性もあります
なにより認識すべき点は、退職手当がモデルケースで400万円引き下げられている点です
公務員の場合、これまで「安定」が約束されていることが多かったかと思いますが、今後は不確定要素が非常に多くなったと認識されるべきでしょうね
だからこそ2017年に解禁になる確定拠出年金は活用しなければなりません
確定拠出年金は、やったか、やらなかったで自分の将来が大きく変わるものすごく大きな「きっかけ」になるものです
これまで同じ公務員であれば、ほとんどの方が同じような人生設計であったかもしれませんが、ご自身の意識次第で自分の将来を大きく膨らませる手段ができたとぜひ喜んいただいてしっかり活用してほしいと思います
ただ確定拠出年金を成功させるには、意識改革が必要です
ご自身のライフプランをご自身で設計する力
家計をコントロールして将来への仕送りを継続させる力
経済の動きを見ながら投資を継続する力
少しこれまでの行動を変えていくことになろうかと思いますので、今のうちからぜひ準備を始めていただければと思います