最近、法人クレカ(コーポレートカード・ビジネスカード)にも興味ある、野原です。
今さらですが、僕は企業型確定拠出年金や資産運用アドバイスを専門としている、数少ないFP(ファイナンシャル・プランナー)のうちのひとりです。
個別相談をやらせていただくこともありますが、FP相談には実は限界があるんですよね。
それは、
「家計」という呪縛から抜け出せない「プランナーとしての限界」です。
FPであるがゆえに、自らに枷をハメてしまうのです。
だから最近僕は、資格としてのFPを保有していますが、気分は全くFPではありません。
家計とはそもそも・・・
家計というのは、収入・支出・貯蓄から成り立っています。
ところが、理想的な家計の相談プランナーであろうとすればするほど、この3つのうち、そもそもの上流にある「収入」にアプローチできないんですよ。
これは当たり前のことで、プランナーというのは、給与・報酬が銀行に振り込まれてからの「家計」に関する相談を受ける仕事だからです。
収入にフォーカスしないで、家計相談を受けると、限られた収入のなかで「やりくり」することを考えます。
要は相談前にプランナー自ら、その限界を作ってしまいがちなんです。
ところでFPは「ファイナンシャル・プランナー」なんですよね。
ファイナンス、お金を管理する全てのことに関わる、真のファイナンシャル・プランナーになるには、
家計から始まる相談ではなく、むしろ「収入」にフォーカスすることのほうが、より大事なんじゃかと僕は思っています。
ねんきん定期便の話なんかは、これからの働き方が将来の収入である年金に直結します。
働き方としては、社労士やキャリアコンサルが収入にアプローチどきる仕事のひとつなのかもしれません。
これからは、働き方や稼ぎ方をアドバイスできるFPがどんどん増えていく気がしています。
あるいは、現状でどう頑張っていくか再認識させてあげられるとか、
生き方・働き方にアプローチできたほうが、個人的には面白い。
キャッシュレス時代にクレカは欠かせない
クレジットカードやポイント周りの話は、法人・個人を問わず、この「収入」にも関わるファイナンスの話とも言えるでしょう。
日経新聞に、わかりやすい記事がありました。
僕が企業型確定拠出年金(企業型DC)制度や、それにまつわる金融研修にこだわる理由に、このような点が含まれています。
企業型DCは収入に直結する話です。
個人型確定拠出年金iDeCoではちょっとインパクトが弱い。
僕がいまイチ推しの「元手ゼロから始める投資信託」である「ポイント投資」も、あくまで現状の収入や消費がないと成立しません。
ポイントは何かしらの経済活動が伴わないと付与されないからです。
ポイントは支出のコントロールと貯蓄に直結します。
そして、僕らの人生における「お金の話」は意外にシンプルです。
稼ぐか増やす(貯める)か、なぜそれだけを考えれば良いか、僕らの経済活動は、全てこの2つのためにあるからです。
例えば「守る」というのは、いまの稼ぎや、家族のための稼ぎや収入源の話につながるので、結局「稼ぐ」ことにつながります。
また、無リスク資産がないと、貯蓄部分全体のメンテナンスもままなりませんし、
いざという時に、取崩せる無リスク資産がないと、家計を「守る」こともできません。
賢く「使う」的な話も、稼ぎがないと始まらないし、
使いかたがしっかりしていれば、節約効果などもあって「増やす」ことにつながります。
なるべくシンプルに考えようと心がければ全体的な構造が見えてくると思います。
シンプルなほうが、些細なことに振り回されにくくなります。
もはやどこまでが収入の話で、どこからが貯蓄の話なのか、
明確に分けること自体が意味をなさなくなっていくのかもしれせん。
あなたはどうしてますか?
僕の財布には紙幣と小銭がわずかに入ってますが、いつも携帯してるわけではありません。
いわゆるメインの財布と呼べるものには、交通系のクレカ付電子マネーとメインのクレカを入れてます。
日々の買い物など、スマホで決済するのは少額決済のみです。
酔っ払って紛失した経験があるので、リスク管理上、何か特定の持ち物に依存しすぎないようにしているつもりです。
リスク管理という話は、資産運用に限った話ではなく、日常のあらゆることに深く関わっています。
リアルではない「お金」をどう考えるか?
キャッシュレスが進展するなかで、「いや、俺はお札や小銭が好きなんだ」とこだわり続けるのもありです。
紙幣や硬貨が進展していくなかで、物々交換にこだわった人も、過去にはいたはずですから。
それはともかく、
キャッシュレスに慣れるにはどうすれば良いか、僕なりの答えはすでにあります。
キャッシュレスは、お金という価値が数字で、右から左に流れる世界です。
しかも、
支出の発生から、1ヶ月も遅れて支払えば良いという特典付きです。
逆に言うと、遅れて支払うことを許された信用力がある、とも言えるでしょう。
「ゲームの中の世界」に非常に近いです。
だとすると「ゲーム感覚」という捉え方は、活用できるセンスかもしれません。
ゲームといえば、資産運用をシミュレーションゲームのように考えてみるというのが、まさにそうです。
これからは、クレカやポイントを賢く使うことがとても楽しいこと、ワクワクすることになるでしょう。
いまある限られたものから考えていくのと、
いまあるものを増やすことから考えて、減らせるものは減らしていくのと、
あなたなら、どちらが好きなスタイルですか?
人生有限、貯蓄無限
そのワクワクから、お金が湧く湧く