こんにちは。FP相談ねっと認定FP、野原です。
マネーフォワードさんが運営されている、日々のくらし、人生を豊かにする「くらしの経済メディア」MONEY PLUSさんにて、担当させていただいた記事がアップされてましたのでご報告です。
これからの投資行動のご参考になれれば幸いです!
東日本大震災から12年、現在までの市場の推移と資産形成において覚えておくべきこと
~投資家が学ぶべき教訓~
2011年3月11日(金)、前週の米雇用統計の影響もあり株価が軟調に推移するなか、14時46分、東日本大震災が発生しました。当時、筆者は日経225先物の買いポジションを保有していたものの、大引け(取引時間の終了、当時は15時10分)が迫るなか、地震が恐くて取引どころではなかった記憶があります。
資産形成の重要なポイントとして、長期・積立・分散があげられますが、長期で投資を行っていくなかで、天災や戦争など、自分の力ではどうすることもできないことが発生する可能性もあります。
自分の価値観にあった「想定レンジ」を見つけておこう!
運用期間が長くなると、その途中途中で様々なことが起こり、その結果変化の幅(ボラティリティ)が大きくなることが多々あります。
大きなイベントの中には、天災などのように事前に予想することが不可能なことも多々あり、一度起こってしまうと理屈では対処できるレベルに話ではなく、不条理ともいえる売りの連鎖が起こることも少なくありません。
このような特殊なケースへの対応は非常に困難であり、実際に起こってしまったら冷静ではいられないことがほとんどですが、ある程度までは想定しておいたほうが無難です。
いざという時のために、パニックになりすぎて過度に冷静さを欠かさなくてすむように、準備をしておきましょう。
大震災後に、知人に聞いた話ですが、天才的ディーラーは地震直後でも、そのフロアで唯一避難することなく、わずか15分にも満たない時間で利益をあげ、さらに翌週からの相場展開を予想してポジションを構築、翌週から大きな利益をあげたというかたもいたそうです。
このようなケースはとてもレアであり、真似できることでもないですし、僕は真似したいとも思えない価値観ですが、このディーラーの本当に凄いところは、命を犠牲にする可能性を許容して、収益チャンスを逃さないと、決めていたことです。
この「決めておく」ということは、いざという時の初動ではとても大切なマイルールになります。
NHK特設サイト
東日本大震災11年 3.11 伝え続ける
この世の中の出来事は、「0か100か」という断定的な世界ではなく、「可能性としてはなくはない」ことに満ちています。
ただ「いまはそれを考える必要はないんじゃない?」ということまで想定してしまうと、脳みそに負荷がかかりストレスとなったり、思考停止におちいってしまったりするため、あまりオススメはできません。
そこで、目の前に起こっている変化にあわせて、想定レンジを広げたり、狭めたりするというほうがより効率的・効果的であったりします。
資産運用における「リスク管理」の考え方は、そのまま我々の日常生活に転用できることも多くなっています。
ぜひ読んでいただけたら嬉しいです!
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