確定拠出年金の専門家として、ヤフー知恵袋さんにて回答をしております
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【質問】
確定拠出年金 企業型の加入について助言をお願い致します。
現30代半ばです。
①確定拠出年金 企業型に入り、年金に拠出して積み立てていき、
所得税、住民税の税制優遇を受ける
② ①に入らない場合は前払い退職金制度というものがあり、
毎月拠出する分×12ヶ月分を冬の賞与時に毎年貰っていく(税制優遇はない為、所得税は上がる)
①は税制優遇は受けれるが、ジャパンペンションナビゲーターへ加入時の手数料、運営手数料が毎月かかる。
質問;毎月1万円を60歳まで続けた場合、どちらがお得なのでしょうか?
備考;運用は元本保証型の商品を選択する場合で考えています。
当方、住宅ローン減税が残り8年残っています。
昨年は、所得税は全て住宅ローン減税で控除され0円になり、
住民税も9万円ほど控除できています。
①、②でそんなに合計金額に差がないのであれば、
60歳まで手出しできない確定拠出年金ではなく、毎年拠出金額を貰える②で、自分で老後の為に拠出分を預金していく方が良いと現在は考えています。
アドバイスを宜しくお願い致します。
補足補足ですが、住宅ローンはフラット35固定金利 1.7%で組んでおり、
現在でローン支払い内の利息分は月4万円くらい×12=年間約48万円になっています。
②の拠出分によって貯まった金額でローンの繰上げ返済をしていき、
ローンの利息分を消していく方を優先した方が良いのでしょうか?
【回答】
確定拠出年金相談ねっとを主宰しておりますファイナンシャルプランナーの山中伸枝です
まず通常会社の確定拠出年金であれば手数料等は会社持ちですので、この分は考慮しなくてもよいかと思いますのでご確認ください
しっかり家計についてお考えの方ですので、具体的な計算方法があった方が良いかと思います
所得税の節税額はこちらで分かります
fpsdn.net/column/2016/03/6135.html
繰り上げのメリットはこちらです
www.shiruporuto.jp/tool/sikin/menu/s_kuriage.html
おっしゃる通り、所得控除のメリットについては現在住宅ローン控除で納税額がなければ確定拠出年金による実質的なメリットはありません
また運用益に対する非課税メリットも元本確保型という選択肢であれば現時点ではそれほど考慮すべき点でもないでしょう
しかし確定拠出年金は受け取り時に退職所得控除を受けられます
加入期間20年までは1年あたり40万円、20年を超える部分については1年あたり70万円です
年齢を考えると、ここはぜひ20年超を目指して確保したい控除です
たとえば、確定拠出年金の掛金額を選べたりはしませんか?
例え数千円でも加入期間として40万円の控除の対象ですので、住宅ローン控除が受けられる間については、掛金を抑え気味にしておくという選択肢もあるかと思います
できれば老後資金としての目標額もしっかり定めた上で、足元だけのメリットだけにとらわれず長期的にお考えいただきたいところです