野原 亮

【メディア実績】マネーフォワード『MONEY PLUS』日銀「事実上の利上げ」による投資環境への影響は?想定しておくべきリスクをFPが解説~個人ができる対策とは~


こんにちは。FP相談ねっと認定FP、野原です。

マネーフォワードさんが運営されている、日々のくらし、人生を豊かにする「くらしの経済メディア」MONEY PLUSさんにて、担当させていただいた記事がアップされてましたのでご報告です。

これからの投資行動のご参考になれれば幸いです!

日銀「事実上の利上げ」による投資環境への影響は?想定しておくべきリスクをFPが解説

~個人ができる対策とは~

日銀は2022年12月19日(月)から20日(火)に開催した政策決定会合で「事実上の利上げ」(YCCの運用の見直し)を決定しました。それを受け東京市場は日経平均株価が大幅下落、ドル円も円高急伸となったのに対し、アメリカは2023年1月6日(金)発表の2022年12月雇用統計やISM非製造業景気指数をきっかけに、アメリカの株価は急騰しました。

これら年末年始の一連の流れをうけて、投資環境にはどのような影響がでてきそうなのか−−株式や債券など、ポイントとなる視点を解説します。

予想や決めつけではなく「想定レンジ」を広げよう!

世の中が大きく動きだすと、様々なことで変化の幅(ボラティリティ)が大きくなっていきます。

それまで些細な動きしか見せなかったので、当初はあまり想定しておかなくてよかったことでも、ある程度想定しておいたほうがよいことがでてきます。

この世の中の出来事は、「0か100か」という断定的な世界ではなく、「可能性としてはなくはない」ことに満ちています。

ただ「いまはそれを考える必要はないんじゃない?」ということまで想定してしまうと、脳みそに負荷がかかりストレスとなったり、思考停止におちいってしまったりするため、あまりオススメはできません。

そこで、目の前に起こっている変化にあわせて、想定レンジを広げたり、狭めたりするというほうがより効率的・効果的であったりします。

そのためにも、現状を把握したうえで、今後どういうことを想定しておくとよいかを考える判断材料にします。

よりリアルにイメージできたらOKですから、何らかの根拠ある数字テクニカル分析なども必要となりますし、実際にそれに基づいた行動やリスク管理、ポジション保有へとつなげていきます。

例えば、今回の日銀の「YCCの運用の見直し」にいたる過程において、すでに変化を感じ、それに対応して想定レンジを広げておく必要があったわけです。

イールドカーブ・コントロールとは 長短金利を誘導 きょうのことば
日経新聞電子版 2022年6月18日

この意識をもっていただいたうえで、じゃあ具体的に自社や自分はどうすればよいのかというのはまたケース・バイ・ケースになりますが、例えば私は、1年半前くらいの2021年8月には、このような動画でその参考例をご紹介してきました。

この動画内ですでに、日本の10年国債利回りについて、「0.5%」を想定しておく必要があると述べています。

経営の血液である資金繰り

その多くは地域金融機関との連携によってなりたっていることでしょう。独自採算の財源が強固ではない地域であれば、それを踏まえた資金繰り対策が必要になります。

その前に、そもそも銀行預金とは何か?お金はどうやって生まれるのか?ということから、お金の圧倒的な存在感に惑わされないマインドを身につけていきましょう。どのように金融機関を巻き込んでいくのか?を考えた場合に、近年、選挙の争点としても政治課題としても、中小企業経営者の間で徐々に大きな影響力を持ち始めている、「正しい貨幣観」を知っておく必要があります。

融資計画にもとづいた事業融資の適用金利は、中小企業の個別事情、コロナ禍などの特殊事情などによって大きく左右されますが、金融という切り口から見た場合、どこに注目しておくべきか?どこまで無理ができるのか?融資における金利の参考値などもご紹介します!

このように、マーケットで債券や株式を売買するトレーダーやディーラーのような瞬発力は必要ありませんが、現状を踏まえて、将来見通しを考える参考材料にしていただくとよいでしょう。

ほとんどの世の中の大きな流れは、ある日突然大きく変化することはほとんどありませんので、事前に準備や対応策を考える時間はあります。

その際は、一方向への動きだけを予想したり決めつけたりするのではなく、想定レンジを広げておいて、幅を持たせた想定をしておくことも重要です。

資産運用における「リスク管理」の考え方は、そのまま我々の日常生活に転用できることも多くなっています。

ぜひ読んでいただけたら嬉しいです!

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主な執筆・監修実績

三井住友銀行 MoneyVIVA |「お金の色分けしてみよう」シリーズ

まとめ

#1

#2

#3

#4

三井住友銀行 MoneyVIVA |「FPが聞いた!お金のしくじり失敗談」シリーズ

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