森次 美尊

素人の人がほったらかしにしても安心できる資産形成術!【7章】後編

こんにちは!
ファイナンシャルプランナー もりつぐ先生です!

【過去のコラム】
▶︎ 素人の人がほったらかしにしても安心できる資産形成術!【 1章 】2000万円問題の報告書
▶︎ 素人の人がほったらかしにしても安心できる資産形成術!【 2章 】投資と投機の違い
▶︎ 素人の人がほったらかしにしても安心できる資産形成術!【 3章 】投資信託ってなに?
▶︎ 素人の人がほったらかしにしても安心できる資産形成術!【 4章 】一括と積立どちらがおススメ⁇
▶︎ 素人の人がほったらかしにしても安心できる資産形成術!【 5章 】株価がこれからも上がり続ける理由
▶︎ 素人の人がほったらかしにしても安心できる資産形成術!【6章】NISA・成長投資枠vs積み立て投資枠
▶︎ 素人の人がほったらかしにしても安心できる資産形成術!【7章】前編

2つ目の誤解

そもそも、インデックスVSアクティブというものがおかしい。

ファーストフードがインデックスだったとします。
インデックスファンドかそれ以外、それ以外を全てアクティブと言っています。
そうなると当然、アクティブファンドの中にはぼったくりバーのようなものもいっぱいあります。
ぼったくりバーのようなものがいっぱいある中で、優秀な銀座の寿司屋さんもあります。
これらを全てセットにしてアクティブだと言っているわけです。
その上で「アクティブよりインデックスの方が過去のパフォーマンスが良いじゃないか」と言っているわけです。

待ってください。
なぜ、ぼったくりバーと銀座のお寿司屋さんをセットで入れて、
マクドナルドの方が美味しいでしょう、と言っているのでしょうか。
アクティブファンドの中でも分別しましょう、という話です。

このような言い方をしている人は、基本的にはインデックス信者ではないかな、と思います。
分かりやすくそのような表現をしている人もいますが、少しおかしいなという感じがします。

アクティブファンドの中にも蓋を開けたらインデックスと同じというものもあります。
例えば、会社員の人で「私はあと2年で退職です」という方がいたとします。
今から成績を落としたり、退職金を減らしたくないわけです。
そういった方がファンドマネージャーという仕事をしていたとしたらどうでしょうか。

すごく尖って、多くの人が買わない、
インデックスも買っていない良い投資先を見つけました、と攻めるよりは、
インデックスを見て、インデックスと同じものを買っておこうかなと考えるかもしれません。
インデックスがバーンと下がるということは、市場の平均が下がるということですから、
自分が選んだものが下がっても市場の平均も下がっているので目立ちません。

しかし、本来はここがチャンスなのです。
アクティブファンドというのは市場の平均が気づいていない価値に気づけるかどうかです。
要するに市場の平均との差額が自分の価値ですから、
市場の平均が気づいていて買い込んでるものを、同じように自分が買い込んでも
大してパフォーマンスは上がりません。

市場が気づいていないときに、その存在に早く気がつき買い込むことができれば、
安く買い込むことができ、上がったときにボカーンと爆発するわけです。
上がりきっているものを買っても大して上がらないわけです。

だから、インデックスが気づいてないものを買う、
インデックスが気づいてるけど今は外しておいた方がいい、
このように、むしろインデックスと違う動きをするべきなのに、
蓋を開けたら自分の給料とか退職を意識してインデックスを気にしてしまう、みたいなのは
バカにされるアクティブファンドなのです。

これはいわゆるぼったくりバーみたいなものです。
それであればインデックスで良いです。
手数料だけ取るのです。

アクティブファンドというのは、人がやるから手数料が高いのです。
そのような方法であれば、手数料分だけインデックスに負けてしまうことになります。

実際、このようなものもありますが、
優秀なアクティブファンドは独自のオンリーワンの哲学を持っているので、
そもそもインデックスを意識していないということを理解しておいてください。

3つ目の誤解

手数料=悪、ということを言ってアクティブはダメだという人がいます。

上でもお伝えしましたが、
そもそもインデックスVSアクティブという言い方がおかしい。
その中には、ぼったくりバーもあればミシュラン五つ星のレストランもあります。
そのミシュラン五つ星のレストランはサービス料10%を取ることもあります。

サービス料を取りますが、これはダメなことでしょうか。
そのようなことを言い出すと、リッツカールトンホテルはダメ、アパホテルの方が良い、となります。
これは好みの話です。
PeachよりJALはダメなのでしょうか。
好みです。

つまり手数料がダメなのではなく、手数料分ちゃんと仕事をしてくれてリターンをもらえれば、
これは価値になるわけです。

それなのにインデックスVSアクティブと言い、
ぼったくりバーもミシュラン五つ星のレストラン、全てを合体させ全ての平均を取り、
それらよりもインデックスの方が勝っている、なぜなら手数料が安いからだと言っている人がいます。

もちろん手数料は同じものなら安い方がいいです。
アクティブファンドなのにインデックスを真似しているものであれば、手数料も安い方が良いのですが、
それはダメなアクティブの話です。

まともなアクティブファンドというのは、そもそもインデックスを見ていません。
では、何を見ているのか。
未来です。

毎日、毎日、本当に世界中の企業を回って、訪問してヒアリングして調査するわけです。
そしていち早く情報をキャッチしています。

皆さんは自分の投資先をそこまで見ていますか?

世界中を回って、いろんな企業のヒアリングして訪問して、
この企業は未来に残すべきかな、その価値があるかな、世界中がこの企業を評価するかなと見ていますか?
本当は投資をするのであれば、それを見ないといけません。

でもそのようなことはなかなかできません。
どれだけコストがかかるんだ、という話です。
それを自分の資産の中から1%から2%を払えば、プロがやってくれるのです。

安いです。
1%から2%です。
その費用で、イタリアに行って、フェラーリを見ました、こうでした。
アメリカに行って、Amazonを見ました、こうでした。
工場もしっかり見学しました。
従業員も調査しました。
退職された人から裏情報を聞きました。
このようなことを世界中でやってくれているのです。

ここに1%から2%を払うのです。
とても安心です。
未来を見るというのは、そういうことなのです。

インデックスは過去しか見てません。
だから時価総額がずっと上がってくるとたくさん買い込むのです。
でも、時価総額が上がっている時というのは、割高で買っているということです。

時価総額が下がったとします。
下がってもまだ売りません。
下がった分だけちょっとずつ売っていきます。
そして、一番下がった時に全て売却します。
一番下がった時というのは、もう価値がありません。
そのようなタイミングで全売却をしたら、リターンは全く得られません。

上がり下がりにとても弱いということがわかるでしょうか。

アクティブファンドは違います。
時価総額がガンガン上がっていたとします。
未来を見ているので、そろそろ下がるなと思ったら、そのタイミングで売却します。
インデックスではありえないことをします。

それがなぜできるのか?
それだけ調査をして情報を見ているからではないでしょうか。
ここが本来のアクティブファンドの価値なのです。

これは良い悪いではありません。
見ているところが全く違うということです。
皆さんがどこに納得感を得るかということです。

アクティブファンドの場合はファンドマネージャーが毎月レポートを書いたり、
カンファレンスや運用報告会をやったりしています。
このような企業を見てきたけど、こういう価値がある、これは素晴らしいと思う、だからこれ買います。
このような情報があったので、ちょっと売却しようと思います。
そのような情報がたくさん出てきます。

つまり、自分のお金が世界のどのような企業に使われて、
どのように役立って、どのように成長し、自分のお金が増えたのかという手触り感があります。
ここが価値なのです。

一方でインデックスファンドは指数という意味なので、数値化しています。
数字に投資するのです。
合理的です。
とにかく平均値、手数料安い、みんな一緒、分かりやすい。

それぞれに良さがあることがわかるでしょうか。
皆さんはどちらが良いのか、どちらが納得感があるのかということを考えていただけたら良いです。

我々ファイナンシャルプランナーはライフプランを作っています。
学費が必要な方であれば下がりにくい方がいいので、全てインデックスで持っていたら下がったら終わり、
インデックスを持っていても良いけど、インデックスとは違う動きのする下がり局面に強くなる投資信託も持つ。
このように限定してくると、オンリーワンなアクティブファンドは使いやすいので組み合わせたりします。

皆さん自身でそこまで組み合わせることが大変で、
自分自身でネットでやるのであれば、やっぱりインデックスが安心、これは間違いありません。
つみたて投資枠で国が推奨しているものは、インデックスが中心です。

一方で、周りの人に置いていかれるから嫌なので投資しなければいけないという考えではなく、
自分がやりたい投資をしたい、自分のお金を世界に役立てたい、納得したいという方は、
我々のような担当者を見つけて、その方に勧めてもらったアクティブファンドを選択する。
そこに本当に価値を見出せるかどうか、
そしてそのような話をできる人、そういったフォローをできる人と一緒に
アクティブファンドを選ぶというのもありだと思います。

この担当者に紐づくアクティブファンドで納得感を取りにいき、このような勉強をしていくか、
自分自身でネットでインデックスでやるか。

今、大きくこの2つが主流になっているのかなという感じがします。
将来的には自分でインデックスもアクティブも両方とも見ながら本当に納得感のいくもので、
自分のポートフォリオを作っていく、これが理想ではあります。

日本でNISAがスタートしたところなので、皆さんがどこに納得感があるのか、
いろいろな人の話を聞きながら焦る必要はないので、
納得できるところからひとつずつスタートしていってほしいなと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

本日のコラムはこちらのYouTube動画でご案内してます。


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