大北 あかり

会社の経費で老後資金づくりを仕組み化ってできるの?お金のミステリーハンター「ああちゃん」part3

”じっくりさん” 40歳 家族経営でインテリア・リビング用品を卸売りする会社を経営しています。

給料や報酬とは別に会社の経費(福利厚生費)で退職金が作れると知った ”じっくりさん”

前回は、中小事業主掛金納付制度(iDeCo+)という制度があることを知りました。

会社の経費(福利厚生費)で退職金がつくれるものは何があるのか知りたくなりました。

じゃじゃーん、お金のミステリーハンター「ああちゃん」です。

お金にまつわる思い込み、「どうしたらいいの?」「どういうことなん?」謎を解き明かすお金のミステリーハンター「ああちゃん」です。

全額会社の経費(損金)で老後の資金づくり(退職金)が作れる制度は、

役員が加入できないもの(従業員のみ)が加入できる中退共(中小企業退職共済)制度と、

役員も従業員も加入できる企業型確定拠出年金(企業型DC)と中小事業主掛金納付制度(iDeCo+)があります。

一つ目は、掛金の拠出の主体がだれ?ってことです。

会社なら、企業型確定拠出年金(企業型DC)

個人なら、中小事業主掛金納付制度(iDeCo+)という違いがあります

二つ目は、会社の経費で積み立てられる掛金の上限額の違いです。

会社の経費で積み立てられる掛金の上限額は、

企業型DCの場合:月額55,000円(年間66万円)

iDeCo+の会社が上乗せする掛金の上限は、月額22,000円(年間264,000円)です。

仮にじっくりさんが、老後資金をつくるために、

20年間どちらかの仕組みを使った場合、会社の経費で積み立てられる掛金の累計額は、

企業型DCの場合、1,320万円

iDeCo+の場合は、528万円です。

20年間で、792万円の差になります。

転職が多いから、資産の持ち運び(ポータビリティ)を重視したい

うちは長く働いてくれる職場だから、モチベーションの向上につながるように仕組み化にしたい

管理に手間をかけられないから、シンプルな設計で、仕組み化したい

など

お金のミステリーハンター「ああちゃん」シリーズのブログはこちら

Part1(失敗せぇへん、お金の増やし方)は、こちら

Part2(経営者の老後のお金 iDeCoとつみたてNISAどっちをどう選んだらいいの?)は、こちら

Part3(会社の経費で老後資金づくりを仕組み化ってできるの?)は、こちら

Part4(自営業の老後資金づくりに活用できる制度)は、こちら

動画でもみてみて♪ お金のミステリーハンター「ああちゃん」part3

大北 明理 LINE公式アカウント

LINEでは、ブログの配信やセミナーの情報などの発信をしています。

iDeCo(イデコ)やつみたてNISAについてのお問い合わせやご相談もLINEからも受付しています。

大北 明理 LINE公式アカウントQRコード

関連記事

国民年金の【学生納付特例制度】は、「免除」と違うの!?そのまま放置してるけど、どうなるの?
お子さまが、20歳になられると日本年金機構から、国民年金加入のお知らせが届きます。そのお知らせと一緒に「学生納付特例制度」の案内も入っています。 このパターン、結構多いのではと感じます。 かくいう私がそう思ってましたし、なんと、恐ろしいことに、学生納付特例制度って、「国民年金保険料が免除されてる」と思っていました。 自分の事ながら、い……
得体の知れない「投資」!「投資」なんてやって大丈夫なん!?
今回のコラムは、全編マンガ風形式にチャレンジしてみました。 「投資」という言葉に拒絶反応を示していた『わたし』。でも、そうは思っていても興味が全くなかった訳ではなかった『わたし』。だって、銀行にお金預けてるだけでは増えないもんねぇ、眠らせてるのはもったいないなぁ、と思っていた『わたし』。 金利には2種類あることを知ってから、「複利」ってお得やん、どう……
【大阪府】私立高校授業料無償化 所得判定にふるさと納税は影響しないの!? え!iDeCoは始めどき!?
記事の更新日:2021年2月5日 2020年4月から「私立高等学校授業料の実質無償化」制度が始まってます。国と大阪府からの支援があることで、学び方の選択肢が広がりました。自分の家庭が、私立高校授業料無償化支援の対象の所得にあたるかどうかの【所得判定】が分かりにくいとのご相談を頂きました。 私立高校生等に対する授業料等の支援について ……
【説明会開催のお知らせ】iDeCo、つみたてNISAスタートアップ講座(本講座)の説明会は、ご希望により随時開催しています
説明会のお申込みは、このページを下にスクロール。お問い合わせフォームよりメッセージ下さい。 本講座の説明会 説明会日時:説明会を開いて欲しいとご要望ください。日時をご相談させていただきます。 所要時間:約60分 開催の形式:オンラインで行います。(オンライン会議システム Zoomを使用します。) 参加費用:もちろん無料……